NYマーケットダイジェスト・3日 株安・金利上昇・ドル高

(3日終値)

ドル・円相場:1ドル=148.26円(前営業日比△0.36円)

ユーロ・円相場:1ユーロ=144.56円(▲0.68円)

ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9749ドル(▲0.0069ドル)

ダウ工業株30種平均:32001.25ドル(▲146.51ドル)

ナスダック総合株価指数:10342.94(▲181.86)

10年物米国債利回り:4.15%(△0.05%)

WTI原油先物12月限:1バレル=88.17ドル(▲1.83ドル)

金先物12月限:1トロイオンス=1630.9ドル(▲19.1ドル)


※△はプラス、▲はマイナスを表す。


(主な米経済指標)           <発表値>  <前回発表値>

10月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ、前年比)

                    48.3%     67.6%

7-9月期米非農業部門労働生産性速報値

前期比                  0.3%     ▲4.1%

7-9月期米単位労働コスト・速報値

前期比年率                3.5%     8.9%・改

9月米貿易収支           733億ドルの赤字 657億ドルの赤字・改

前週分の米新規失業保険申請件数     21.7万件   21.8万件・改

10月米サービス部門PMI改定値       47.8      46.6

10月米総合PMI改定値           48.2      47.3

10月米ISM非製造業指数          54.4      56.7

9月米製造業新規受注(前月比)      0.3%     0.2%・改


※改は改定値、▲はマイナスを表す。


(各市場の動き)

・ドル円は3営業日ぶりに反発。昨日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見を受けて、米金融引き締めの長期化観測を手掛かりにしたドル買いの流れが続いた。NY勢の参入後に148.45円まで本日高値を更新後、10月米ISM非製造業指数が予想より弱い結果となったことで一時147.61円付近まで弱含む場面があったものの、一巡後は再び148円台前半の水準まで買い戻された。


・ユーロドルは4日続落。20時前に0.9730ドルまで下落した後、弱い米指標などを受けて0.9800ドル手前まで下値を切り上げる場面もあったが、買い戻しの勢いは長続きしなかった。


・ユーロ円は3日続落。23時過ぎに144.04円まで下落する場面があったが、その後は144.70円台まで反発。NY時間は144円台半ばを挟んだレンジ内でやや動意を欠いた。


・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落。米金融引き締めの長期化観測が高まるなか、この日も景気減速懸念を意識した売りに押された。もっとも、一巡後は明日の米雇用統計を前に持ち高調整目的の買い戻しが入り、一時はプラス圏に浮上する場面もあった。

 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も4日続落した。


・米国債券相場で長期ゾーンは続落。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長引くとの思惑から債券売りが優勢となった。もっとも、米ISM非製造業指数が予想を下回る結果となったため、一巡後は安全資産とされる債券に買いが入る場面も見られた。


・原油先物相場は3営業日ぶりに反落。米金利が上昇基調を強めると景気減速への懸念が一層高まり、エネルギー需要減少への思惑から売り戻しが先行。弱い米経済指標の発表後には87.60ドル付近まで下値を広げた。一巡後に89ドル付近まで反発するも戻り売り意欲は強く、引けにかけて再び水準を下げた。


・金先物相場は下落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例会見からの弱い流れが続いた。朝方には1620ドルを割り込み2020年4月以来の安値を記録。ただ10月米ISM非製造業指数が予想を下回ったことが分かると、米金利の低下とともに買い戻す動きもみられた。

為替情報部 アナリスト

岩間 大祐

大学卒業後の2004年に国内証券会社に入社。 外国為替証拠金取引業務に携わった後、金融情報サービス会社にて個人投資家向けの為替情報配信業務を担当。市況サービスのほか、テクニカル分析を軸にした情報を配信する。 国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト。

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