11日の日経平均は3日ぶり大幅反発。終値は817円高の28263円。10日の米国市場では、10月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで、インフレ高進に対する警戒が大きく後退。長期金利は急低下し、ダウ平均は1201ドル高(33715ドル)と4桁の上昇となった。
これを受けて、寄り付きから400円を超える上昇。多くの銘柄が買い気配スタートとなる中、高く始まった後も上げ幅を広げ、節目の28000円を上回った。そのことが新たな買いを呼び込み、前場のうちに28300円台まで上昇。ナスダックが7%を超える強い上昇となったことから、主力のグロース株が上昇をけん引した。前引けにかけてはやや萎んだものの、28200円より下では買いが入り、後場の値動きは落ち着いた。終盤には上を試す場面も見られ、800円を超える上昇で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆8700億円。SQ日に値幅も出たことから商いは膨らんだ。業種別では電気機器、サービス、化学などが上昇した一方、空運、水産・農林、食料品などが下落した。
化粧品や健康食品を手掛けるDHCを買収するとの観測が報じられたオリックス(8591)が大幅上昇。半面、ヤクルト本社(2267)は上方修正や増配を発表したものの、株価は目先の材料出尽くしで強い売り反応となった。