NYマーケットダイジェスト・25日 株まちまち・原油安・円もみ合い

(25日終値)

ドル・円相場:1ドル=139.19円(前営業日比△0.65円)

ユーロ・円相場:1ユーロ=144.58円(△0.27円)

ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0395ドル(▲0.0015ドル)

ダウ工業株30種平均:34347.03ドル(△152.97ドル)

ナスダック総合株価指数:11226.36(▲58.96)

10年物米国債利回り:3.69%(横ばい)

WTI原油先物1月限:1バレル=76.28ドル(▲1.66ドル)

金先物12月限:1トロイオンス=1754.0ドル(△8.4ドル)


※△はプラス、▲はマイナスを表す。


(主な米経済指標)

特になし


(各市場の動き)

・ドル円は4日ぶりに反発。米10年債利回りが3.75%台まで上昇したことなどを手掛かりに円売り・ドル買いが進行。週末を控える中、足もとで進んでいた円高に対するポジション調整目的の買いも入り、一時139.60円まで値を上げた。ただ、前日の高値139.64円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重し。


・ユーロドルは4日ぶりに小反落。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行。前日の安値1.0382ドルを下抜けて、一時1.0355ドルまで値を下げた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、1.0414ドル付近まで下げ渋った。米長期金利が低下に転じたことも相場を下支えした。

 本日は米感謝祭翌日で米債券・株式・商品市場が短縮取引となったため、取引参加者が少なく市場流動性が低下。相場は方向感が出なかった。


・ユーロ円は4日ぶりに反発。欧州時間に一時145.15円まで買われた影響が残ったものの、NY市場に限ればもみ合いの展開となった。本日は感謝祭翌日のブラックフライデーとあって連休入りしている市場参加者が多く、海外勢の動意は限られた。


・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。今週公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨などを受けて、米利上げペースが緩むとの思惑が広がり、投資家心理の改善を促した。本日のブラックフライデーから本格化する年末商戦への期待も相場の下支え要因となった。

 一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落。なお、本日は感謝祭翌日で短縮取引だった。


・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。米経済指標の発表がなかったうえ、感謝祭翌日で短縮取引となったため、取引参加者が少なく大きな方向感は出なかった。


・原油先物相場は続落。中国で新型コロナウイルスの感染拡大が進み、同国経済の悪化による原油需要の減少を懸念した売りが出た。


・金先物相場は3日続伸。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの思惑が広がるなか、金利を生まない資産である金には買いが入った。

為替情報部 アナリスト

中村 知博

鹿児島出身。2007年国際金融情報サービス会社に入社。 外国為替取引会社・金融機関への24時間リアルタイム金融情報サービスの為替記者として従事。市場動向や見通しなどを解説する動画サービスの業務も経験。 2017年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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