(28日終値)
ドル・円相場:1ドル=138.95円(前営業日比▲0.24円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.66円(▲0.92円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0340ドル(▲0.0055ドル)
ダウ工業株30種平均:33849.46ドル(▲497.57ドル)
ナスダック総合株価指数:11049.50(▲176.86)
10年物米国債利回り:3.68%(▲0.01%)
WTI原油先物1月限:1バレル=77.24ドル(△0.96ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1740.3ドル(▲13.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は反落。米10年債利回りが時間外取引で3.61%台まで低下すると円買い・ドル売りが進行。欧州序盤に一時137.50円と日通し安値を付けた。
ただ、NY市場に入ると買い戻しが目立った。米10年債利回りが上昇に転じたことで円売り・ドル買いが出たほか、米連邦準備理事会(FRB)高官らのタカ派的な発言が相場を下支えした。4時過ぎには139.01円付近まで値を上げた。
なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は「中銀はインフレ抑制のため一段の行動を取る必要」「追加利上げは経済のバランス回復に役立つ」などと述べたほか、ブラード米セントルイス連銀総裁は「市場はFOMCがより積極的になる可能性があるリスクを過小評価」「(政策金利が)経済に制約的になる道のりはまだ長い」などと語った。
・ユーロドルは続落。米長期金利の低下をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行。20時30分過ぎに一時1.0497ドルと6月29日以来約5カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、1.05ドルの大台乗せに失敗すると失速した。米長期金利が上昇に転じたこともユーロ売り・ドル買いを促し、5時30分前には一時1.0331ドルと日通し安値を更新した。ダウ平均が一時540ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移したこともリスク・オフのドル買いを誘った。
なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「決定は会合ごとの評価に従う。データ次第」「ユーロ圏のインフレはピークに達しておらず、追加利上げ実施の可能性」などと述べた。
・ユーロ円は反落。23時前に一時145.01円と日通し高値を付けたものの、前週末の高値145.15円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。米国株安に伴うリスク回避の円買い・ユーロ売りも入り、一時143.49円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。中国で広がる新型コロナウイルス対策への抗議活動が同国の一段の景気悪化を招くとの懸念が高まると、米国株相場にも売りが波及した。FRB高官らのタカ派的な発言が相次いだことも相場の重しとなり、一時540ドル超下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。米国株相場の下落を受けて債券買いが先行したものの、FRB高官らのタカ派的な発言が伝わると一転売りが優勢となり下げに転じる場面もあった。
・原油先物相場は3日ぶりに反発。中国のコロナ関連の動きに対する警戒感で売りが先行した。ただ、売りが一服すると、欧州連合(EU)はロシア産石油の価格上限設定をめぐり合意に至ってないことや、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が12月4日の会合でより大幅な供給削減を検討するとの一部報道も手がかりに反発した。
・金先物相場は4日ぶりに反落。中国のコロナ感染拡大やその対策をめぐり、投資家のリスクオフ志向が高まり、時間外取引から安全資産とされる金は買いが先行した。ただ、ニューヨーク市場に入り、為替市場でドル高・ユーロ安が進み、米長期金利が上昇に転じると金先物は売りに押され、反落して取引を終えた。