1日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比0.75%高の18736.44ポイントだった。中国企業指数は0.16%高の6384.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で1985億6000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の19000ポイントに乗せて寄り付いた後、序盤は上昇率を一時3%超に拡大した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で、早ければ12月にも利上げペースを緩める可能性に言及したことを好感。中国本土で広東省広州市など複数の地域で地方政府が新型コロナウイルスの防疫規制の緩和を発表したことも地合いの改善につながった。ただ、買い一巡後は伸び悩み、中盤以降はおおむね上昇率1%超の水準でもみ合った。終盤には一段と上げ幅を縮め、きょうの安値圏で終えた。前日まで大幅に続伸した後とあって、短期的な相場過熱感から利益確定売りが重荷となった。
ハンセン指数構成銘柄では、ニット衣料大手の申洲国際集団(02313)、宝飾品販売の周大福珠宝(01929)、自動車ディーラーの中升集団(00881)が大幅高。ネット関連株の百度(09888)、アリババ集団(09988)、阿里健康(00241)、テンセント(00700)も堅調。半面、医薬品メーカーの石薬集団(01093)が8%超下げたほか、本土不動産株の華潤置地(01109)、中国海外発展(00688)、香港地場系銘柄の恒基兆業地産(00012)、ガス会社の新奥能源(02688)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.08%高の3839.27ポイントと3日続伸。前日大引け後に2022年7-9月期決算を発表した新興自動車メーカーの小鵬汽車(09868)が約13%高と急伸。同業の蔚来集団(09866)やデータセンターの万国数拠(09698)も大幅高。半面、医薬品ネット通販の京東健康(06618)、PC世界大手のレノボグループ(00992)の下げが目立った。