NYダウがほぼ横ばい S&P500は小幅に5日続落

7日のNY株式相場はおむね軟調。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ長期化による景気後退懸念が意識されるなか、週末9日に発表される米11月生産者物価指数(PPI)や来週の米11月消費者物価指数(CPI)、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見姿勢が強まった。


ダウ平均は前日終値を挟んでもみ合ったが、1.58ドル高(+0.00%)とほぼ横ばいで終了。S&P500は0.41%高まで上昇後、0.47%安まで下落し、0.19%安で終了した。

ハイテク株主体のナスダック総合も0.51%安で終了。S&P500は小幅に5日続落となり、ナスダック総合は4日続落となった。


業種別では、ヘルスケア、生活必需品、不動産の3セクターが上昇し、コミュニケーション、IT、一般消費財、公益など8セクターが下落した。


景気後退懸念を背景に米10年債利回りは前日の3.51%台から一時3.40%台に低下したものの、ハイテク株もおおむね軟調だった。


ダウ平均採用銘柄は、スリーエム(3M)、メルクが1%超上昇し、アムジェン、ホーム・デポ、ベライゾンなどが0.7%超上昇した一方、セールスフォースが2%超下落し、アップル、ボーイングが1%超下落。インテル、シスコ・システムズ、ゴールドマン・サックスも0.8%超下落した。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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