8日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに大幅反発。終値は前日比3.38%高の19450.23ポイントだった。中国企業指数は3.63%高の6666.77ポイント。メインボードの売買代金は概算で1606億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、ほどなくして心理的節目の19000ポイントに乗せると、じりじりと上げ幅を拡大した。中国当局が前日に発表した新型コロナウイルスの防疫措置を緩和する10項目の追加措置に基づき、同日夜から上海市や北京市などの地方政府による具体的な実行策の発表が相次いでおり、全国的に規制緩和が進むことで経済活動が正常化に向かうとの見方から買いが加速した。中国コロナ対策統括機関は前日に続き、きょうも日本時間の午後4時に記者会見を発表したことを受け、追加の規制緩和に対する期待もあった。もっとも、きょうの記者会見で注目されていた出入国の規制見直しなどに関する言及はなかった。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品ネット通販の阿里健康(00241)が16%超、マカオカジノのサンズ・チャイナ(01928)が10%、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)が9%超高と急騰。前日に急落した本土不動産株の龍湖集団(00960)が反発。ネットイース(09999)、美団(03690)、テンセント(00700)もそろって大幅高。半面、石油株のCNOOC(00883)、ペトロチャイナ(00857)、衛生用品大手の恒安国際集団(01044)、石炭株の中国神華能源(01088)、電動工具大手の創科実業(00669)などが下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は6.64%高の4270.21ポイントと3日ぶりに大幅反発。動画プラットフォームのビリビリ(09626)、医薬品ネット通販の平安健康医療科技(01833)、京東健康(06618)、不動産事業向けソフトの明源雲集団(00909)が急伸した。下落は半導体受託製造の華虹半導体(01347)とPC大手のレノボグループ(00992)の2銘柄のみ。