8日のNY株式相場は堅調。新規失業保険申請件数が前回から小幅に増加し、継続失業保険受給総数が1月以来の水準に増加したことで米連邦準備理事会(FRB)による積極的な引き締めへの警戒感がやや和らいだ。
ダウ平均は終日プラス圏で推移し、183.56ドル高(+0.55%)の33781.48ドルで終了。
前日まで5日続落したS&P500は0.75%高と6日ぶりに上昇し、ハイテク株主体のナスダック総合も1.13%高と5日ぶりに反発した。
ただ、週初からでは、ダウ平均が1.88%安、S&P500が2.66%安、ナスダック総合が3.31%安とそろって3週ぶりの大幅反落ペースとなった。
業種別では、IT、一般消費財、ヘルスケア、素材などS&P500の9セクターが上昇し、コミュニケーション、エネルギーの2セクターが下落した。個別では半導体のエヌビディアが6.51%高となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.67%上昇した。
先行きの利上げ見通しを巡り、週末発表の米11月生産者物価指数(PPI)や来週の米11月消費者物価指数(CPI)、米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まるなか、継続失業保険受給総数が増加したことでFRBによるインフレ抑制策が効果を上げているとの見方が強まった。
足もとで大きく下落したハイテク株はエヌビディアのほか、アマゾンが2.14%高となり、マイクロソフト、アップルも1%超上昇した。