(12日終値)
ドル・円相場:1ドル=137.67円(前営業日比△1.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.05円(△1.20円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0537ドル(▲0.0003ドル)
ダウ工業株30種平均:34005.04ドル(△528.58ドル)
ナスダック総合株価指数:11143.74(△139.12)
10年物米国債利回り:3.61%(△0.03%)
WTI原油先物1月限:1バレル=73.17ドル(△2.15ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1792.3ドル(▲18.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米財政収支 2485億ドルの赤字 878億ドルの赤字
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。一時は3.51%台まで低下した米10年債利回りが上昇に転じると円売り・ドル買いが先行。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との声も聞かれ、一時137.85円と日通し高値を更新した。
なお、この日実施された米10年債入札が「低調」だったことが分かると、米10年債利回りは一時3.6260%前後まで上昇幅を広げた。
・ユーロドルは小幅ながら続落。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行すると、24時過ぎに一時1.0580ドルと日通し高値を付けたものの、前週末の高値1.0588ドルが目先上値の目処として意識されると失速した。5日に付けた6月28日以来の高値1.0595ドルも引き続きレジスタンスとして意識された。ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローも観測されると、一時1.0511ドル付近まで下押しした。米長期金利が上昇に転じたことも相場の重し。
もっとも、今週予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会など重要イベントを前に様子見姿勢も強く、大きな方向感は出なかった。
・ユーロ円は反発。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出て、6時前には一時145.10円と日通し高値を更新した。
ユーロ円以外のクロス円も上昇が目立った。ポンド円は一時169.02円、豪ドル円は93.00円、NZドル円は87.94円、カナダドル円は101.11円、スイスフラン円は147.10円、トルコリラ円は7.41円まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反発。ダウは前週、1000ドル近く下落しただけに短期的な戻りを期待した買いが先行。明日13日の11月米CPIや14日のFOMC結果公表など、重要イベントを控えたポジション調整目的の買いも入り、引けにかけて上げ幅を広げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も大幅反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。明日13日の11月米CPIや14日のFOMC結果公表など、重要イベントを前にポジション調整目的の売りが出た。10年債入札が「低調」と受け止められたことも相場の重し。
・原油先物相場は7日ぶりに大幅反発。先週末と同じく70ドル前半の堅さを確認すると買い戻しが一気に強まった。ショートカバーを巻き込みながら一時74ドル手前まで上げ幅を拡大した。複数の金融機関が、中国経済の回復とともに来年はエネルギー需要が拡大するとの見通しを示し、またプーチン露大統領が先週、産油量削減の可能性に言及したことなどが買い材料とされた。
・金先物相場は5日ぶりに反落。4日続伸した後でもあり、週明けは持ち高調整の売りが先行。その後、米国債の入札後に米金利が上昇すると、金利がつかない資産である金を売る動きが強まった。