15日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比1.55%安の19368.59ポイントだった。中国企業指数は1.65%安の6591.46ポイント。メインボードの売買代金は概算で1056億1000万HKドル。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げの長期化が示されたことが重荷。2023年末の米政策金利予想は9月時点の4.6%台から5.1%台に引き上げられ、市場が想定する23年の政策金利の到達点(4.9%前後)を上回り、一部で期待された来年中の利下げ期待が後退した。日本時間の午前11時に発表された11月の中国主要経済指標が軒並み予想を下回ったことも嫌気された。序盤は下落率を2%超に拡大する場面もあったが、同水準では下げ渋り、その後はおおむね19400ポイント付近でもみ合った。
ハンセン指数構成銘柄では、ニット衣料大手の申洲国際集団(02313)、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)の下げが目立ったほか、百度(09888)、アリババ集団(09988)、美団(03690)などネット関連株の一角が売られた。ミネラルウオーターの農夫山泉(09633)、電動工具大手の創科実業(00669)も安い。半面、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(00968)、本土不動産株の華潤置地(01109)、アジア生保のAIAグループ(01299)などが堅調だった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.39%安の4136.42ポイントと3日ぶりに反落。不動産事業向けソフト開発会社の明源雲集団(00909)、オンライン読書サービス事業者の閲文集団(00772)、画像認識システムのセンスタイム(00020)が下落率上位を占めた。半面、前日に安かった半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)が反発。22年7-9月期決算が黒字転換となったオンライン旅行大手のトリップ・ドットコム(09961)は逆行高を演じた。