(6日終値)
ドル・円相場:1ドル=132.08円(前営業日比▲1.33円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.58円(△0.20円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0644ドル(△0.0122ドル)
ダウ工業株30種平均:33630.61ドル(△700.53ドル)
ナスダック総合株価指数:10569.29(△264.05)
10年物米国債利回り:3.56%(▲0.16%)
WTI原油先物2月限:1バレル=73.77ドル(△0.10ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1869.7ドル(△29.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米雇用統計
失業率 3.5% 3.6%・改
非農業部門雇用者数変化 22.3万人 25.6万人・改
平均時給(前月比) 0.3% 0.4%・改
平均時給(前年比) 4.6% 4.8%・改
12月米ISM非製造業指数 49.6 56.5
11月米製造業新規受注(前月比) ▲1.8% 0.4%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに反落。前日の12月ADP全米雇用報告など、今週発表の米雇用指標が良好な内容となったことを受けて、この日も米長期金利の上昇とともにドル買いが先行した。アジア時間に伝わった「日銀はイールドカーブコントロール(YCC)の再修正は急がない。12月決定の影響と効果を見極める」との報道も相場の支援材料となり、22時過ぎには一時134.77円と日通し高値を更新した。
ただ、米労働省が発表した12月米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比22.3万人増と予想の20.0万人増を上回ったものの、平均時給が前月比0.3%/前年比4.6%と予想の前月比0.4%/前年比5.0%を下回ったことが伝わると一転下落した。賃金インフレの減速が確認され、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの懸念が和らいだことで、米金利の低下とともにドル売りが優勢となった。その後発表の12月米ISM非製造業指数が予想を大きく下回り、好況と不況の分かれ目とされる50を割り込んだこともドル売りを促し、4時過ぎには一時132.00円まで値を下げた。
米長期金利の指標である米10年債利回りは3.74%台から3.54%台まで大幅に低下した。
・ユーロドルは反発。前日までに発表された米経済指標が軒並み良好な内容だったことから、この日もドル買いが先行した。NY序盤には一時1.0484ドルと日通し安値を更新した。
ただ、12月米雇用統計で平均時給が予想を下回り、12月米ISM非製造業指数が低調だったことが伝わると、米金利の低下とともにドル売りが活発化。4時30分過ぎには一時1.0648ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.87まで低下した。
・ユーロ円は小反発。日本時間夕刻に一時本日高値となる141.45円まで上昇した影響が残った。ただ、NY時間に限れば上値の重さが目立った。ドル円の下落につれた売りが出て一時140.30円付近まで下押しする場面があった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反発。12月米雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を上回ったものの、平均時給が予想を下回ったことから、FRBの利上げ長期化への警戒が和らぎ、株買いが広がった。米長期金利の低下を受けて高PER(株価収益率)のハイテク株が買われたことも相場の押し上げ要因となり、一時780ドル超上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も大幅反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅反発。12月米雇用統計では賃金インフレの減速が確認されたほか、12月米ISM非製造業指数は予想を大きく下回り、好況と不況の分かれ目とされる50を割り込んだ。FRBによる金融引き締め長期化への懸念が和らぎ、債券買いが優勢となった。
・原油先物相場は続伸。外国為替市場でドル売りが進んだことに伴い、ドル建てて取引される原油の割安感が意識された。一時は75.47ドルまで上昇。もっとも、弱いISM非製造業指数などを受けて米国の景気後退懸念も意識されたため、引けにかけては上げ幅を縮小した。
・金先物相場は反発。外国為替市場でドル売りが進んだことを受け、ドル建てで決済される金の割安感に着目した買いが入った。また、米長期金利が大幅に低下したことも金利がつかない金の買いを誘った面がある。