12日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.36%高の21514.10ポイントだった。中国企業指数は0.01%高の7311.84ポイント。メインボードの売買代金は概算で1595億8000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いた後、序盤は高く推移したが、その後は前日終値を挟んだ一進一退の展開となった。米金融政策の動向を見極める上で重要な指標となる12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を前に、一段のインフレ減速を期待する買いと、目先の利益をいったん確定する売りが交錯し、相場は方向感を欠いた。一方、午前中に発表された12月の中国のCPIは1.8%上昇(市場予想1.8%上昇)、生産者物価指数(PPI)は0.7%下落(同0.1%下落)だった。
ハンセン指数構成銘柄では、新エネルギー車(NEV)・電池メーカーのBYD(01211)が大幅高。同社が2030年時点でインドの電気自動車(EV)市場シェアの40%を獲得する目標を明らかにしたことが好感されたもよう。太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(00968)、石油メジャーのペトロチャイナ(00857)、オンラインゲーム大手のネットイース(09999)、アジア生保のAIAグループ(01299)も大きく買われた。半面、本土不動産関連の碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)、碧桂園(02007)、大型ネット株のテンセント(00700)、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)が下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.32%安の4487.07ポイントと3日続落。明源雲集団(00909)、京東健康(06618)、ビリビリ(09626)、快手科技(01024)が下落率上位。半面、BYDエレクトロニック(00285)、レノボグループ(00992)、理想汽車(02015)などが上昇した。