(12日終値)
ドル・円相場:1ドル=129.25円(前営業日比▲3.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.31円(▲2.20円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0853ドル(△0.0096ドル)
ダウ工業株30種平均:34189.97ドル(△216.96ドル)
ナスダック総合株価指数:11001.11(△69.44)
10年物米国債利回り:3.44%(▲0.10%)
WTI原油先物2月限:1バレル=78.39ドル(△0.98ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1898.8ドル(△19.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米消費者物価指数(CPI)
前月比 ▲0.1% 0.1%
前年比 6.5% 7.1%
エネルギーと食品を除くコア指数
前月比 0.3% 0.2%
前年比 5.7% 6.0%
前週分の米新規失業保険申請件数 20.5万件 20.6万件・改
12月米財政収支 850億ドルの赤字 2485億ドルの赤字
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに大幅反落。アジア時間に伝わった「日銀は17-18日に開く金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検する」との観測報道を受けて、日銀が政策を修正するとの思惑が高まった。NY勢参入後も円買いの流れが継続した。
注目の12月米消費者物価指数(CPI)は前年比6.5%上昇、コア指数が前年比5.7%上昇とほぼ市場予想通りの結果となった。米インフレが落ち着きつつあることが確認され、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの観測が強まった。指標発表直後は131.20円付近まで買い戻される場面もあったがすぐに失速し、3時過ぎには一時128.87円と昨年6月1日以来約7カ月ぶりの安値を更新した。
・ユーロドルは5日続伸。米重要指標の発表を控えて、しばらくは1.07ドル台半ばでのもみ合いが続いていたが、米CPIの結果が伝わると一時1.0731ドルと日通し安値を付けた。
ただ、下押しは限定的だった。市場では「米インフレの鈍化は予想されていたが、重要イベントを無難に通過し、改めてドル売りが優勢になった」との声が聞かれ、3時過ぎには1.0867ドルと昨年4月以来の高値を更新した。米長期金利の指標である米10年債利回りは一時3.4199%前後と約1カ月ぶりの低水準を付けた。
このところ欧州中央銀行(ECB)高官による利上げ継続の必要性を強調する発言が目立っており、ユーロ買いが入りやすい面もあった。ユーロポンドは一時0.8896ポンドと昨年9月以来の高値を付けたほか、ユーロスイスフランは一時1.0080スイスフランと昨年6月以来の高値を更新した。
・ユーロ円は5日ぶりに反落。日銀が来週の金融政策決定会合で、政策を修正するとの思惑が高まる中、欧米市場でも円買いの流れが続いた。3時過ぎに一時140.02円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。12月米CPIが市場予想通り前月から鈍化したことが伝わると、FRBが利上げペースを緩めるとの見通しが強まった。米金融引き締めが長期化するとの懸念も和らぎ、買い安心感につながった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸。米長期金利の低下を受けて高PER(株価収益率)のハイテクには買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅続伸。12月米CPIが市場予想通り前月から鈍化したことが伝わると、FRBが利上げペースを緩めるとの見通しが強まった。米金融引き締めが長期化するとの懸念も和らぎ、債券買いを誘った。利回りは一時3.4199%前後と約1カ月ぶりの低水準を付けた。
・原油先物相場は6日続伸。米インフレ鈍化が確認されたことで利上げへの警戒感が緩んだことが買い材料視された。中国からの需要増期待も引き続き相場を押し上げた。
・金先物相場は続伸。4月下旬以来、約8カ月ぶりの高値を更新した。12月米CPIが鈍化したことで米利上げ期待が後退し、金利を生まない金に対する需要が高まった。