(13日終値)
ドル・円相場:1ドル=127.87円(前営業日比▲1.38円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=138.51円(▲1.80円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0830ドル(▲0.0023ドル)
ダウ工業株30種平均:34302.61ドル(△112.64ドル)
ナスダック総合株価指数:11079.16(△78.06)
10年物米国債利回り:3.50%(△0.06%)
WTI原油先物2月限:1バレル=79.86ドル(△1.47ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1921.7ドル(△22.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米輸入物価指数(前月比) 0.4% ▲0.7%・改
1月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
64.6 59.7
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。日銀の金融政策修正への思惑を背景に、この日も円を買う動きが続いた。米インフレ減速で米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが鈍化するとの見方も引き続き相場の重しとなり、一時127.46円と昨年5月以来の安値を更新した。米ミシガン大学が発表した1月消費者態度指数(速報値)は64.6と予想の60.5を上回ったものの、併せて発表された1年先の期待インフレ率が4.0%と予想の4.3%を下回り2021年4月以来の低水準となったこともドル売りを誘った。
なお、日銀は17-18日に開く金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)を再び見直すとの思惑が浮上している。また、会合後に公表する「経済・物価情勢の展望」では2023-24年度の物価見通しを引き上げるとの見方がある。
・ユーロドルは6日ぶりに反落。米インフレ鈍化でFRBが利上げペースを緩めるとの見通しが強まる中、アジア市場では一時1.0868ドルと昨年4月以来の高値を付けた。
ただ、NY市場に入るとダウ先物の下落などを背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが入り一時1.0781ドルと日通し安値を付けた。米国の3連休を控えた週末とあって、ポジション調整目的の売りも出た。
もっとも、前日の安値1.0731ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ミシガン期待インフレ率の下振れも相場の下支えし、1.0839ドル付近まで下げ渋った。
・ユーロ円は続落。日銀の金融政策修正への思惑を背景に全般円買いが進んだ流れに沿った。1時30分前には一時138.01円と本日安値を更新した。ただ、NY午後に入ると、米3連休前の週末とあって動意が乏しくなり、138円台半ばでのもみ合いに転じた。
ユーロ円以外のクロス円も下落した。ポンド円は一時155.65円、豪ドル円は88.66円、NZドル円は81.15円、カナダドル円は95.09円、スイスフラン円は137.44円、南アフリカランド円は7.57円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸。JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどの決算が市場の期待ほど良くなかったと受け止められ、投資家心理の悪化につながった。寄り付き直後には一時270ドル超下げる場面があった。ただ、米インフレ減速でFRBが利上げペースを緩めるとの見通しが強まる中、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。FRBが利上げペースを緩めるとの見通しが強まる中、債券買いが先行したものの、NY午後に入ると下落に転じた。米国の3連休を控えた週末とあって、ポジション調整目的の売りが出たようだ。
・原油先物相場は7日続伸。中国の新型コロナ規制緩和を背景とした、同国の需要増期待が引き続き原油相場を支えた。
・金先物相場は3日続伸。昨年4月以来の高値水準まで上値を伸ばした。米利上げペースの鈍化が意識されるなか、金利を生まない金への投資が見直され、この日も堅調に推移した。