(26日終値)
ドル・円相場:1ドル=130.22円(前営業日比△0.63円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.83円(△0.38円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0892ドル(▲0.0024ドル)
ダウ工業株30種平均:33949.41ドル(△205.57ドル)
ナスダック総合株価指数:11512.41(△199.05)
10年物米国債利回り:3.50%(△0.06%)
WTI原油先物3月限:1バレル=81.01ドル(△0.86ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1930.0ドル(▲12.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10-12月期米国内総生産(GDP)速報値
前期比年率 2.9% 3.2%
個人消費速報値(前期比年率) 2.1% 2.3%
コアPCE速報値(前期比年率) 3.9% 4.7%
12月米耐久財受注額
前月比 5.6% ▲1.7%・改
輸送用機器を除く前月比 ▲0.1% 0.1%
前週分の米新規失業保険申請件数 18.6万件 19.2万件・改
12月米卸売在庫(前月比) 0.1% 0.9%・改
12月米新築住宅販売件数
前月比 2.3% 0.7%・改
件数 61.6万件 60.2万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。10-12月期米国内総生産(GDP)速報値や12月米耐久財受注額、前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。前日の高値130.58円を上抜けて一時130.62円まで値を上げた。
ただ、買い一巡後は130円台前半で伸び悩んだ。好調な米7年債入札後に米長期金利が上昇幅を縮めると円買い・ドル売りが小幅に入った。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げが確実視される中、カナダ中銀(BOC)と同様に今後は利上げをいったん停止する可能性を示唆するのではないかとの思惑も浮上している。
・ユーロドルは6日ぶりに反落。堅調な米経済指標が相次いだことを受けて全般ドル買いが先行。米10年債利回りが一時3.51%台まで上昇したことも相場の重しとなり、前日の安値1.0857ドルを下抜けて一時1.0851ドルまで値を下げた。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローが観測された」との声も聞かれた。
ただ、売り一巡後は下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)が大幅な利上げを継続するとの観測を背景にユーロ買い・ドル売りも入りやすく、1.0894ドル付近まで下げ幅を縮めた。
・ユーロ円は3日ぶり反発。欧米株価の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いがじわりと強まった。一時141.91円と本日高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸。10-12月期米GDP速報値が予想を上回ったことで、米景気減速への過度な懸念が和らぐと買いが優勢となった。FRBが来週のFOMCで利上げ停止に向けた議論を始めるとの観測も引き続き相場を支えている。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発。前日に決算を発表した電気自動車のテスラが一時11%超急伸。ハイテク株全般に買いが波及した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。10-12月期米GDP速報値が予想を上回ったことで、米景気減速への過度な懸念が和らぐと安全資産とされる米国債に売りが出た。米7年債入札が好調だったことから下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。
・原油先物相場は続伸。10-12月期米GDPが予想比上振れするなど米経済の底堅さが確認されたことを受け、82ドル前半まで買いが先行した。軟調な天然ガス相場に引きずられて上昇幅を削る場面もあったが、中国のコロナ政策転換を背景とした石油需要増への期待は根強く、一巡後は再び下値を切り上げた。
・金先物相場は6日ぶりに反落。序盤に発表された10-12月期米GDP速報値や前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い内容だったことを受け、安全資産とされる金を手放す動きが進んだ。一時1918ドル台まで売られた。もっともその後、米金利が上げ幅を縮小すると供に金も下値を切り上げた。