(1日終値)
ドル・円相場:1ドル=128.98円(前営業日比▲1.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.70円(△0.38円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0990ドル(△0.0127ドル)
ダウ工業株30種平均:34092.96ドル(△6.92ドル)
ナスダック総合株価指数:11816.32(△231.77)
10年物米国債利回り:3.42%(▲0.09%)
WTI原油先物3月限:1バレル=76.41ドル(▲2.46ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1942.8ドル(▲2.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲9.0% 7.0%
1月ADP全米雇用報告 10.6万人 25.3万人・改
1月米製造業PMI改定値 46.9 46.8
1月米ISM製造業景気指数 47.4 48.4
12月米建設支出(前月比) ▲0.4% 0.5%・改
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
4.50-4.75%に引き上げ 4.25-4.50%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。1月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が10.6万人増と予想の17.8万人増を下回り、1月米ISM製造業景気指数が47.4と予想の48.0より弱い内容となったことを受け、全般ドル売りが優勢となった。
注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通り0.25%の利上げが実施され、声明では「インフレ目標達成のため、継続的な利上げが適切になると予想する」とした前回までの表現が維持された。利上げを一時停止する用意が示唆されなかったことで一時129.87円付近まで下げ渋る場面があった。
ただ、戻りは鈍かった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見で「継続的な利上げは適切」としながらも、「引き締め過ぎは望んでいない」「ディスインフレプロセスが始まった」などと述べたことが意識されると、米長期金利が大幅に低下。全般ドル売りが活発化し、一時128.55円と日通し安値を更新した。
なお、パウエル氏はインフレ率が低下しつつあることを歓迎しつつも、その傾向が続くかどうかについては慎重な見方を示し、「予測通りの経済動向なら、年内の利下げは想定しない」と述べたが、FF金利先物市場では年内の利下げが見込まれている。
・ユーロドルは続伸。FOMC声明で「継続的な利上げが適切」と再表明されたことを受けて一時1.0889ドル付近まで下押しする場面もあったが、パウエル氏の発言をきっかけに米長期金利が大幅に低下すると一転ドル売りが優勢となった。5時過ぎには一時1.1000ドルと昨年4月4日以来約10カ月ぶりの高値を更新した。
・ユーロ円は反発。日本時間夕刻に一時141.83円と本日高値を付けたものの、NY市場に入ると140.91円の本日安値まで失速した。ただ、そのあとはユーロドルの上昇につれた買いが入り141.78円付近まで持ち直している。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均はほぼ横ばい。FOMC結果公表後に一時500ドル超下落したものの、パウエルFRB議長が会見で「引き締め過ぎは望んでいない」「ディスインフレプロセスが始まった」などと述べたと伝わると買い戻しが優勢に。取引終了間際には240ドル超上昇する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続伸。米長期金利の大幅低下を受けて高PER(株価収益率)のハイテクには買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅続伸。パウエルFRB議長がFOMC後の会見で「継続的な利上げは適切」としながらも、「引き締め過ぎは望んでいない」「ディスインフレプロセスが始まった」などと発言すると、市場では「想定よりもタカ派的な姿勢ではなかった」と受け止められ、債券買いが広がった。
・原油先物相場は大幅反落。米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫が、市場の取り崩し予想が積み増しとなったことで、時間外では79ドル後半で取引していた原油先物価格は76ドル割れ手前まで大幅に反落した。
・金先物相場は反落。FOMCを控え様子見姿勢が続いたが、銀先物やプラチナ価格などが軟調な動きになったことで、金先物は小幅に反落して引けた。