(14日終値)
ドル・円相場:1ドル=133.16円(前営業日比△0.74円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.92円(△0.93円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0738ドル(△0.0015ドル)
ダウ工業株30種平均:34089.27ドル(▲156.66ドル)
ナスダック総合株価指数:11960.14(△68.35)
10年物米国債利回り:3.74%(△0.04%)
WTI原油先物3月限:1バレル=79.06ドル(▲1.08ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1865.4ドル(△1.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米消費者物価指数(CPI)
前月比 0.5% 0.1%・改
前年比 6.4% 6.5%
エネルギーと食品を除くコア指数
前月比 0.4% 0.4%・改
前年比 5.6% 5.7%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。1月米消費者物価指数(CPI)が総合・コアともに前年比で予想を上回ると、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が改めて意識されてドル買いが優勢となった。
米CPI発表直後には一時131.52円と日通し安値を付ける場面もあったが、下押しは限定的。米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するローガン米ダラス連銀総裁が「必要であれば予想以上に長く利上げを続ける用意がある」と述べたことも相場の支援材料となり、2時30分過ぎに一時133.32円と1月6日以来の高値を付けた。
同じくFOMCで投票権を有するハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が「FRBによる一連の利上げはまだ終わっていないが、近いうちに終了する可能性が高い」と述べたと伝わると132.85円付近まで上げ幅を縮めたものの、その後「本日のCPIデータはインフレが急速に下がらないことを示唆」と発言すると再び133円台に乗せた。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「現在のインフレ率は依然として高すぎる」「インフレ率が2%に戻るには数年かかる」と述べたことも相場を下支えした。
・ユーロドルは小幅ながら続伸。1月米CPIの上振れで米10年債利回りが一時3.7952%前後と1月3日以来の高水準を付けると全般ドル買いが優勢に。1時前に1.0707ドルと日通し安値を更新した。
もっとも、ドル円と同様に米CPI発表直後にはドル売りが強まり、一時1.0803ドルと日通し高値を付ける場面があった。
・ユーロ円は続伸。2時30分過ぎに一時142.95円まで値を上げた。日銀の次期総裁に起用される見通しとなった植田和男氏が先週、「当面は金融緩和を続ける必要がある」との認識を示したことで、金融緩和策の修正に対する警戒感が緩和しており、この日も円売りが出やすかった。
ポンド円は一時162.18円、豪ドル円は93.04円、NZドル円は84.42円、カナダドル円は99.86円、スイスフラン円は144.53円、メキシコペソ円は7.20円まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。1月米CPIの上振れで米長期金利が上昇したことが相場の重しとなった。指数は一時410ドル超下げた。ただ、過度な懸念は広がっておらず、下値では押し目買いなども入ったため、指数は上げに転じる場面があった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など半導体関連株の一角に買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。1月米CPIの上振れで、米利上げ継続観測が高まると債券売りが優勢となった。利回りは一時3.7952%前後と1月3日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。前日に米国が戦略石油備蓄を放出する方針を示したことを受け、時間外取引から需給の緩みを意識した売りが先行した。また、1月米CPIの発表後に外国為替市場でドル高が進んだことも相場の重しとなり、一時は77.46ドルまで下落する場面もあった。
・金先物相場は4日ぶりに小幅反発。1月米CPIの発表後は上下に振れる荒い値動きに。一時は1880ドル台まで上昇したものの、一巡後には1850ドル台まで失速するなど、取引終盤まで方向感は定まらなかった。