日経平均は反発 インバウンド関連に買い

16日の日経平均は反発。終値は194円高の27696円。米国株高や円安進行を受けて、寄り付きから3桁の上昇。高く始まった後は27700円を超えてくると上値が重くなった一方、値を消しても27500円台に入ると買いが入った。上にも下にも動きづらくなって27600円台でもみ合う時間帯が長かったが、前引けにかけて強含んでおり、前場は高値引けとなった。後場は高値圏でこう着感が強まった。企業の決算発表が一巡したことで材料に乏しく、27700円を挟んだ動きが続いた。後場に高値をつける場面はあったが、終盤売りに押され、27700円を割り込んで取引を終えた。


東証プライムの売買代金は概算で2兆6300億円。業種別ではその他製品、輸送用機器、ゴム製品などが上昇した一方、パルプ・紙、銀行、水産・農林などが下落した。


1月の訪日外客数が149万7300人と発表されことが材料視され、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)や寿スピリッツ(2222)など、インバウンド関連株に買いが入った。反面、前期の着地が計画を下振れたジーエヌアイグループ<2160.T>が大幅に下落した。


日本株情報部 アナリスト

角屋 昌範

2005年に国内証券会社へ入社後、投資情報部や調査部に在籍。投資情報部では、米国や香港株式市場見通しの作成など海外金融市場に関する調査業務に携わる。調査部では、ネット関連セクターを中心に国内個別企業のアナリストレポートを執筆した。 国内証券会社などを経て2019年に入社。主に先物市場見通しなど「デリバティブコンテンツ」を担当。 CFP DCプランナー

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