(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=133.94円(前営業日比▲0.22円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.97円(▲0.43円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0674ドル(▲0.0015ドル)
ダウ工業株30種平均:33696.85ドル(▲431.20ドル)
ナスダック総合株価指数:11855.84(▲214.75)
10年物米国債利回り:3.86%(△0.06%)
WTI原油先物3月限:1バレル=78.49ドル(▲0.10ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1851.8ドル(△6.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米卸売物価指数(PPI)
前月比 0.7% ▲0.2%・改
前年比 6.0% 6.5%・改
食品とエネルギーを除くコア指数
前月比 0.5% 0.3%・改
前年比 5.4% 5.8%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 19.4万件 19.5万件・改
1月米住宅着工件数 130.9万件 137.1万件・改
建設許可件数 133.9万件 133.7万件・改
2月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
▲24.3 ▲8.9
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに反落。14日の1月米消費者物価指数(CPI)に続き、本日の1月米卸売物価指数(PPI)も予想を上回ると、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が意識されて、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行した。24時前には一時134.46円と1月6日以来の高値を更新した。メスター米クリーブランド連銀総裁が「金利は5%を超えてしばらくそこにとどまる必要がある」「前回のFOMCでは0.50%の利上げでも説得力があった」と述べたことで、市場では「3月のFOMCでは0.50%の利上げもあり得るのではないか」との思惑も浮上した。
ただ、1月6日の高値134.77円がレジスタンスとして意識されると失速した。ダウ平均が一時440ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移したことも相場の重しとなり、133.70円付近まで押し戻された。
ブラード米セントルイス連銀総裁が「前回FOMCでは0.50%の利上げを主張」「3月FOMCで0.50%の利上げを支持する可能性を排除しない」と発言すると134.02円付近まで強含む場面もあったが、戻りは鈍かった。
・ユーロドルは小幅続落。米インフレ指標の上振れで、米利上げの長期化観測が強まると全般ドル買いが優勢となり、一時1.0655ドルと日通し安値を更新した。米10年債利回りが3.8705%前後と昨年12月30日以来の高水準を付けたことも相場の重し。その後の戻りも1.0698ドル付近にとどまった。
・ユーロ円は4日ぶりに反落。しばらくは143円台前半でのもみ合いが続いていたが、米国株が軟調に推移するとリスク回避目的の円買い・ユーロ売りがじわりと強まった。6時過ぎに一時142.86円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。1月米PPIが予想を上回ると、FRBによる金融引き締めの長期化が改めて意識されて売りが広がった。指数は一時440ドル超下落した。予想を上回る決算を発表したシスコシステムズなどに買いが集まると相場は下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反落。米長期金利の上昇を受けて高PER(株価収益率)のハイテク株には売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。1月米PPIの上振れで、米利上げ継続観測が高まると債券売りが優勢となった。利回りは一時3.8705%前後と昨年12月30日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は小幅に3日続落。78ドル半ばの前日終値付近を挟んで方向感なく上下した。昨日の米エネルギー省(EIA)の週間在庫統計では大幅な在庫積み増しが確認された一方、国際エネルギー機関(IEA)が石油需要の拡大を指摘したこともあり、需給を意識した方向感も出にくい状況だ。
・金先物相場は反発。米インフレ指標の上振れが相次いだことを受け、米長期金利が上昇したことが相場の重しとなった。もっとも、一巡後は外国為替市場でドルが戻り売りに押されたことに伴い、ドル建てで取引される金の割安感に着目した買いが入り、取引終盤にはプラス圏に浮上した。