(23日終値)
ドル・円相場:1ドル=134.70円(前営業日比▲0.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.70円(▲0.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0596ドル(▲0.0009ドル)
ダウ工業株30種平均:33153.91ドル(△108.82ドル)
ナスダック総合株価指数:11590.40(△83.33)
10年物米国債利回り:3.88%(▲0.03%)
WTI原油先物4月限:1バレル=75.39ドル(△1.44ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1826.8ドル(▲14.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10-12月期米国内総生産(GDP)改定値
前期比年率 2.7% 2.9%
個人消費改定値(前期比年率) 1.4% 2.1%
コアPCE改定値(前期比年率) 4.3% 3.9%
前週分の米新規失業保険申請件数 19.2万件 19.5万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。10-12月期米国内総生産(GDP)改定値は前期比年率2.7%と予想の2.9%を下回ったものの、コアPCE改定値が4.3%と予想の3.9%を上回ったことから全般ドル買いが先行。前週分の米新規失業保険申請件数が19.2万件と予想の20.0万件より強い内容となったことも相場の支援材料となり、一時135.36円と昨年12月20日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、135円台では戻り売り意欲が強く、滞空時間は短かった。一時は3.9742%前後と昨年11月10日以来の高水準を記録した米10年債利回りが3.86%台まで低下したことも相場の重しとなり、134.49円と日通し安値を更新した。
・ユーロドルは小幅ながら4日続落。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続が改めて認識される中、22時30分前には1.0621ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0628ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。米コアPCEが予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続するとの観測が強まるとユーロ売り・ドル買いが活発化し、一時1.0577ドルと1月6日以来の安値を付けた。
ただ、引けにかけては下げ渋った。米長期金利が低下に転じたことでユーロ買い・ドル売りがじわりと強まった。
・ユーロ円は続落。23時前に一時143.52円と本日高値を付けたものの、4時過ぎには142.56円と本日安値を更新した。ドル円につれた動きとなった。
なお、市場では明日24日の次期日銀総裁候補の植田和男氏の衆院での所信聴取に注目が集まっており、ポジション調整目的の円買いも入りやすかったようだ。ポンド円は一時161.68円、豪ドル円は91.43円、NZドル円は83.61円、カナダドル円は99.27円、スイスフラン円は144.10円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。FRBによる利上げが当面続くとの観測を背景に売りが強まると指数はマイナス圏に沈む場面もあったが、自律反発狙いの買いが入ると持ち直した。決算内容が好感されたエヌビディアが急伸し、他のハイテク株に買いが波及した面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。10-12月期米GDP改定値でコアPCEが予想を上回ったことが分かると債券売りが先行し、利回りは一時3.9742%前後と昨年11月10日以来の高水準を付けた。ただ、そのあとは米景気の先行き不安から相対的に安全資産とされる米国債に買い戻しが入ったため上げに転じた。
・原油先物相場は7日ぶりに反発。昨日まで下落が続いた反動で買い戻しが先行。世界第3位の原油消費国であるインドの石油製品需要が今後1年間で過去最高を記録する見通し、との報道も上昇を後押しした。米エネルギー省(EIA)が発表した週間の原油在庫統計では、積み増し幅が一部予想よりも拡大。これを受けて値を消す場面があったものの、一巡後は再び下値を切り上げた。
・金先物相場は4日続落。10-12月期米コアPCE改定値が予想を上回ったことが分かると米長期債利回りが上昇し、金利のつかない金は売りが先行した。その後に米債利回りは低下したものの、為替でドルがユーロなどに対して上昇したことがドル建て金の重しとなった。