香港大引け:続伸、米利上げ打ち止めに期待 SMICが急反発

14日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.46%高の20438.81ポイントだった。中国企業指数は0.57%高の6914.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で1083億6000万HKドルだった。


ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、序盤に上げ幅を広げた。13日発表の3月の米卸売物価指数(PPI)は伸び率が市場予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による利上げの打ち止めが近いとの見方が広がって買いが先行した。ただ、50日移動平均線(大引け時点で20379.21ポイント)を超える水準では上値が重かった。中盤にはネット株の下落が重荷となってマイナス圏に沈む場面があった。


ハンセン指数構成銘柄では、前日安かった半導体ファウンドリーのSMIC(00981)が7%超上昇。アルミメーカーの中国宏橋(01378)と海運大手の東方海外(00316)、オンラインゲームのネットイース(09999)は大幅に続伸した。自動車メーカーの吉利汽車(00175)とガラス大手の信義ガラス(00868)、ビール大手のバドワイザーAPAC(01876)も高い。一方、ネット株の百度(09888)と美団(03690)、JDドットコム(09618)が下落した。前日高かったカジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)も下げた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.10%高の4164.03ポイントと3日ぶりに反発。SMICと同業の華虹半導体(01347)やスマートフォン部品メーカーの瑞声科技(02018)、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(00268)が続伸した。半面、オンライン読書サービスの閲文集団(00772)、電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)が売られた。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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