(24日終値)
ドル・円相場:1ドル=134.24円(前営業日比△0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=148.28円(△0.88円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1046ドル(△0.0060ドル)
ダウ工業株30種平均:33875.40ドル(△66.44ドル)
ナスダック総合株価指数:12037.20(▲35.26)
10年物米国債利回り:3.49%(▲0.08%)
WTI原油先物6月限:1バレル=78.76ドル(△0.89ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=1999.8ドル(△9.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日続伸。4月独Ifo企業景況感指数の上振れや欧州中央銀行(ECB)高官のタカ派的な発言を受けて全般ユーロ買いが先行。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入ると、3時30分過ぎに一時1.1050ドルと日通し高値を更新した。
なお、ウンシュ・ベルギー中銀総裁は「賃金の伸びが鈍化しなければ利上げを継続」「金利をある時点で4%にしなければならないとしても驚きはない」と述べ、市場の想定以上に金融引き締めが進む可能性を示唆したほか、シュナーベルECB専務理事は「インフレについて勝利宣言するのは時期尚早」「来週の理事会で0.50%の利上げの可能性を排除しない」などと語った。
・ドル円は3日ぶりに小反発。日銀が今週開く金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策を維持するとの見方が強まる中、円売り・ドル買いが先行。21時30分前に一時134.73円と日通し高値を付けた。
ただ、買い一巡後は上値が重くなった。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ったほか、4月米ダラス連銀製造業活動指数が▲23.4と前回の▲15.7から悪化し、予想の▲12.0を下回ったことが相場の重しとなり、一時134.23円付近まで下押しした。もっとも、同水準に位置する一目均衡表雲の上限がサポートとして働くと下げ止まった。
・ユーロ円は続伸。利上げを継続するECBと、金融緩和策の継続が見込まれる日銀との金融政策の方向性の違いが意識されて、円売り・ユーロ買いが優勢となった。23時30分前に一時148.47円と2014年12月以来約8年4カ月ぶりの高値を更新した。その後の下押しも148.10円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら続伸。今週は主力ハイテク株など米主要企業の決算がピークを迎えることもあり、大きな方向感は出なかった。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの雰囲気もあり、前週末終値を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。4月米ダラス連銀製造業活動指数の悪化を受けて、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。
・原油先物相場は続伸。米国の景気先行き不安で軟調な動きを見せる場面もあったが、ユーロやポンドを中心とした欧州通貨に対してドル売りが進んだことで、ドルで取引される原油先物は割安感もあり続伸して引けた。
・金先物相場は反発。FOMCを控え先週末からブラックアウト期間に入ったこともあり、金先物は材料不足の中で先週末引け値水準を挟んで上下していた。しかしながら、徐々に米金利が低下し、ドルが軟調な動きを見せたことで、ドルで取引される金先物は割安感からじり高になった。