(25日終値)
ドル・円相場:1ドル=133.76円(前営業日比▲0.48円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=146.78円(▲1.50円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0973ドル(▲0.0073ドル)
ダウ工業株30種平均:33530.83ドル(▲344.57ドル)
ナスダック総合株価指数:11799.16(▲238.04)
10年物米国債利回り:3.40%(▲0.09%)
WTI原油先物6月限:1バレル=77.07ドル(▲1.69ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2004.5ドル(△4.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月米住宅価格指数(前月比) 0.5% 0.1%・改
2月米ケース・シラー住宅価格指数
前年比 0.4% 2.6%
4月米消費者信頼感指数 101.3 104.0・改
4月米リッチモンド連銀製造業景気指数 ▲10 ▲5
3月米新築住宅販売件数
前月比 9.6% ▲3.9%・改
件数 68.3万件 62.3万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロ円は3日ぶりに反落。アジア市場では一時148.62円と2014年12月以来約8年4カ月ぶりの高値を付けたものの、欧米市場に入ると軟調に推移した。米地銀の預金流出が相場の重しなり、ダウ平均が一時350ドル超下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ユーロ売りが優勢となった。3時30分前には146.29円と日通し安値を付けた。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は165.43円、豪ドル円は88.26円、NZドル円は81.85円、カナダドル円は97.76円、スイスフラン円は149.56円、南アフリカランド円は7.26円まで値を下げた。
・ドル円は反落。4月米消費者信頼感指数や4月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を下回ったことが伝わると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行。米国株の下落に伴うリスク回避の円買いも入り、3時過ぎに133.37円と本日安値を付けた。
ただ、対欧州・オセアニア通貨でドル買いが進んだ影響を受けたため、売り一巡後は下げ渋る展開に。NY株引け後に発表されたマイクロソフトとアルファベットの決算が好感されて、時間外の株価指数先物が上昇したことも相場を下支えした。
・ユーロドルは4日ぶりに反落。欧州の銀行株が大幅に下落したことで投資家がリスク回避姿勢を強めると、ユーロ売り・ドル買いが進行。米国株相場の下落もリスク・オフのドル買いを促し、3時前には1.0964ドルと日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。ファースト・リパブリック・バンクが前日発表した四半期決算で4割超の預金が流出したことが明らかになると、同行の株価が50%急落。金融システム不安による米景気の先行き不安が高まり、消費関連株や景気敏感株に売りが広がった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。主力ハイテク株の決算発表を控える中、下振れへの警戒から売りが優勢となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。米地銀の預金流出が相場の重しなり、米国株が軟調に推移すると、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。4月米消費者信頼感指数や4月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を下回ったことも債券買いを誘った。
・原油先物相場は反落。米地銀ファーストリパブリック銀行株が急落するなど、金融システム不安による米国の景気先行き不安懸念が、リスク資産とされる原油先物の重しになった。もっとも、来週から始まる中国の大型連休などを控え、原油需要が再び高まる可能性もあり、下落局面では買い支えられる場面もあった。
・金先物相場は続伸。昨日引け値水準で方向感なく上下を繰り返していたが、米金利の低下幅が広がると金先物は強含んだ。引けにかけては、米株式市場の下げ幅が拡大したこともあり、安全資産とされる金先物に買いが集まり続伸して引けた。