香港大引け:4日ぶり反落、250日移動平均割れ FOMC控え低調な商い

3日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比1.18%安の19699.16ポイントだった。中国企業指数は1.36%安の6589.35ポイント。メインボードの売買代金は概算で662億4000万HKドル。


ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ、幅広いセクターで売りが優勢。相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で19718.53ポイント)を割り込む水準でおおむね推移した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表や米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の記者会見を香港時間4日未明に控えて様子見気分が強く、商いは低水準にとどまった。


ハンセン指数構成銘柄では、原油安を受けて石油株のペトロチャイナ(00857)、シノペック(00386)、CNOOC(00883)がそろって大きく売られた。カジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)と都市ガスの新奥能源(02688)は大幅に反落。ハイテク株の百度(09888)とSMIC(00981)、中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)とアリババ集団(09988)、アリババ集団子会社の阿里健康(00241)も下げた。一方、ビール大手のバドワイザーAPAC(01876)が大幅に続伸した。乳製品大手の中国蒙牛乳業(02319)、白物家電の海爾智家(06690)も買われた。


ハンセンテック指数は1.63%安の3835.06ポイントと続落。データセンターの万国数拠(09698)が6%超下落したほか、ウェイボー(09898)、蔚来集団(09866)、衆安在線財産保険(06060)の下げがきつい。構成30銘柄のうち上昇は海爾智家とレノボグループ(00992)、瑞声科技(02018)の3銘柄だけだった。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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