(12日終値)
ドル・円相場:1ドル=135.70円(前営業日比△1.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=147.24円(△0.36円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0849ドル(▲0.0067ドル)
ダウ工業株30種平均:33300.62ドル(▲8.89ドル)
ナスダック総合株価指数:12284.74(▲43.77)
10年物米国債利回り:3.46%(△0.08%)
WTI原油先物6月限:1バレル=70.04ドル(▲0.83ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2019.8ドル(▲0.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月米輸入物価指数(前月比) 0.4% ▲0.8%・改
5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
57.7 63.5
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。米ミシガン大学が発表した5月消費者態度指数(速報値)は57.7と予想の63.0を下回ったものの、消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことが分かると米金利の上昇とともに全般ドル買いが活発化。10日の高値135.47円を上抜けて一時135.76円まで上値を伸ばした。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.71と4月10日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。
なお、米消費者の期待インフレ率は1年先が4.5%と予想の4.4%を上回ったほか、5年先が3.2%と予想の2.9%を上回り、2011年以来の高水準を記録した。
・ユーロドルは続落。米消費者のインフレ期待が予想を上回ったことが伝わると米金利の上昇とともに全般ドル買いが進行。5時30分前に一時1.0848ドルと4月10日以来約1カ月ぶりの安値を更新した。市場では「根強いインフレ懸念から、米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を高水準で据え置くとの見方が増えている」との声が聞かれた。
ポンドドルも全般ドル高が進んだ流れに沿って、一時1.2445ドルまで値を下げた。ベイリー英中銀(BOE)総裁が前日に「利上げを一時停止できる時期に近づいている」との見解を示したことで英利上げ休止観測が浮上し、ポンド売りを促した面もあった。
・ユーロ円は4日ぶりに反発。ユーロドルの下落につれた売りが出て一時146.67円と日通し安値を付けたものの、ドル円の上昇につれた買いが入ると持ち直した。2時30分過ぎには147.37円付近まで値を戻した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら5日続落。足もとで相場下落が続いたあとだけに自律反発狙いの買いが先行したものの、米ミシガン大学が発表した5月消費者態度指数(速報値)が予想を下回ったことが伝わると失速した。米債務上限問題を巡る先行き不安も加わり、指数は一時200ドル近く下落した。
米議会予算局(CBO)はこの日、連邦債務上限を引き上げなければ、6月前半にも債務不履行(デフォルト)となる「重大リスク」に直面すると警告した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落。前日に昨年8月以来の高値を更新していただけに週末を前に利益確定目的の売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことが分かると、FRBによる金融引き締めが長期化するとの観測が改めて強まり債券売りが広がった。
・原油先物相場は3日続落。外国為替市場でドル高が進んだことを受け、ドル建てで決済される原油価格の割高感を背景にした売りが出た。主要なエネルギー消費国である米・中の景気減速懸念が高まっていることも相場の重し。
・金先物相場はほぼ横ばい。外国為替市場でドル高が進んだ影響から、ドル建てで取引される金の割高感を意識した売りが先行。一方で、米債務上限問題を巡る不透明感が安全資産とされる金相場を下支えした。