(24日終値)
ドル・円相場:1ドル=139.47円(前営業日比△0.88円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.93円(△0.66円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0750ドル(▲0.0020ドル)
ダウ工業株30種平均:32799.92ドル(▲255.59ドル)
ナスダック総合株価指数:12484.16(▲76.09)
10年物米国債利回り:3.74%(△0.05%)
WTI原油先物7月限:1バレル=74.34ドル(△1.43ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=1964.6ドル(▲9.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲4.6% ▲5.7%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「FRBが6月に利上げをするか見送るかはデータ次第」「今後のデータは6月の利上げを裏付ける可能性」「7月利上げが適切な政策となる可能性は十分ある」などと述べると米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが先行。米債務上限問題を巡る与野党協議が進展せず、米国株相場が軟調に推移するとリスク・オフのドル買いも入った。5時30分過ぎには一時139.48円と昨年11月30日以来約半年ぶりの高値を更新した。
なお、米共和党交渉担当者の1人であるグレイブス下院議員はバイデン政権との債務上限問題を巡る交渉について「進展はない」などと発言。ダウ平均は一時300ドル超下げる場面があった。
もっとも、米債務上限問題を巡る交渉担当者の協議は現地時間正午(日本時間1時)に再開。米共和党のマッカーシー下院議長は会見で「債務協議で依然として大きな隔たりはあるが妥結は可能」「デフォルトにはならない」「事態は少しずつ好転している」などと述べ、楽観的な見方を示した。
・ユーロドルは続落。米10年債利回りが3.66%台まで低下したことを受けてユーロ買い・ドル売りが先行。21時30分前に一時1.0801ドルと日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値1.0821ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。米国株相場の下落でリスク・オフのドル買いが入ったほか、FRBが6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも利上げを続ける可能性が意識されると米金利上昇とともにドル高が進んだ。5時前には1.0749ドル付近まで下押しした。
なお、FRBがこの日公表したFOMC議事要旨(5月2-3日分)では「銀行セクターでのストレスが経済に与える影響について高い不確実性がある中、インフレ抑制に向けた追加利上げの必要性を巡り当局者の見解が分かれた」ことが明らかになったものの、相場の反応は限られた。
・ユーロ円は反発。欧州時間に一時148.84円と日通し安値を付けたものの、ドル円の上昇をきっかけに円売り・ユーロ買いが強まると149.94円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落。米債務上限問題を巡る政府と野党共和党の交渉に進展がみられず、先行き不安が広がると売りが優勢となった。米中対立激化懸念や新型コロナ感染再拡大に伴う中国景気の減速懸念なども相場の重しとなり、一時300ドル超下落した。
4月英消費者物価指数(CPI)の上振れで、欧州でも高インフレが続くとの見方が強まり、主要な欧州株式相場が大幅に下落。米株に売りが波及した面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。FRB高官のタカ派的な発言が相次ぐ中、米金融引き締め長期化観測が高まり債券売りが広がった。
・原油先物相場は3日続伸。来月4日に予定されている石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の閣僚級会合で、追加減産が表明される可能性への警戒感から買いが継続。米エネルギー省(EIA)週間石油在庫で、原油とガソリン在庫が予想以上に減少したのも買いを後押した。
・金先物相場は3日続落。今週に入ってFRB高官らのタカ派発言が相次ぎ、米長期金利の上昇とドル高が続いており、金利を生まないドル建ての金は売りに押されている。ただ、下押し局面では米債務上限問題をめぐる協議への懸念で安全資産の金を買う動きも見られた。