(25日終値)
ドル・円相場:1ドル=140.06円(前営業日比△0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=150.20円(△0.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0725ドル(▲0.0025ドル)
ダウ工業株30種平均:32764.65ドル(▲35.27ドル)
ナスダック総合株価指数:12698.09(△213.93)
10年物米国債利回り:3.82%(△0.08%)
WTI原油先物7月限:1バレル=71.83ドル(▲2.51ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=1943.7ドル(▲20.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1-3月期米国内総生産(GDP)改定値
前期比年率 1.3% 1.1%
個人消費改定値(前期比年率) 3.8% 3.7%
コアPCE改定値(前期比年率) 5.0% 4.9%
前週分の米新規失業保険申請件数 22.9万件 22.5万件・改
4月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
前月比 0.0% ▲5.2%
前年比 ▲22.6% ▲23.3%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。米10年債利回りが3.72%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行し、21時30分前に139.19円付近まで下押しした。ただ、その後発表された1-3月期米国内総生産(GDP)改定値や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると一転円売り・ドル買いが優勢に。米10年債利回りが3.8251%前後と3月10日以来の高水準を付けたことも相場の支援材料となり、一時140.23円と昨年11月23日以来約半年ぶりの高値を更新した。
なお、金利スワップ市場では7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までの2会合で0.25%の追加利上げが実施されることを完全に織り込んだ。
・ユーロドルは3日続落。市場予想を下回る独経済指標の発表が続き、ユーロ圏景気の先行き不透明感を警戒したユーロ売り・ドル買いが出た。FRBの金融引き締め長期化観測を背景に全般ドル買いが進むと、一時1.0707ドルと3月21日以来約2カ月ぶりの安値を付けた。その後の戻りも1.0733ドル付近にとどまった。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.31と3月17日以来の高水準を付けた。
・ユーロ円は続伸。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入り一時150.32円と日通し高値を更新した。
・南アフリカランドは下落した。南ア準備銀行(SARB)はこの日、政策金利を現行の7.75%から8.25%に引き上げることを決めたと発表。市場予想通りの結果となった。ただ、声明で「ランドは一段安になる公算が大きい」との見解が示されるとランド売りが優勢に。対ドルでは一時19.8468ランドと史上最安値を付けた。対円では7.06円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら5日続落。米債務上限問題を巡る政府と野党共和党の交渉に進展がみられず、先行き不安が広がると売りが優勢となった。指数は一時210ドル超下げた。半面、ダウ平均の構成銘柄ではないものの、半導体のエヌビディアが急騰したことをきっかけに他の半導体関連やハイテク銘柄が買われ、相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに大幅反発。好決算を発表したエヌビディアが急伸すると他のハイテク株にも買いが波及した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。良好な米経済指標が相次いだことで、米金融引き締め長期化観測が高まり債券売りが広がった。利回りは一時3.8251%前後と3月10日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は4日ぶりに反落。来月4日に予定されている石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の閣僚級会合での追加減産表明への警戒感で昨日まで3日続伸したが、この日は追加減産思惑が後退し売りに押された。ロシアのノバク副首相が6月「OPECプラス」で「新たな措置を取るとは想定しない」と発言し、ロシアは追加減産を重要視しないとの思惑が強まった。
・金先物相場は4日続落。米1-3月期GDP改定値の上方修正など、米経済指標の良好な結果も支えに米長期金利は一段と上昇し、金利を生まない金は売りが継続。為替市場でドル高の流れが続いていることも、ドル建ての金の売りを後押した。