セン指数は前週末の米株式相場が上昇した流れを引き継ぎ、寄り付きで心理的節目の19000ポイントを回復。じりじりと上げ幅を広げ、終値ベースで6月20日以来およそ2週間ぶりの高値を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視する米5月個人消費支出(PCE)価格指数が前週末に発表され、伸び率が予想を下回ったことで、米利上げ長期化懸念が後退した。中国人民銀行(中央銀行)がこの日、人民元相場の基準値を前週末と比べて元高/ドル安水準に設定した上、中国本土の株式相場が上昇し、幅広いセクターで買いが優勢となった。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット株の美団(03690)とアリババ集団(09988)、百度(09888)、アジア保険会社のAIAグループ(01299)が買われ、相場の上昇を主導した。自動車株の吉利汽車(00175)とBYD(01211)は大幅に続伸。海運の東方海外(00316)、自動車販売の中升集団(00881)も高い。一方、白物家電大手の海爾智家(06690)、衛生用品大手の恒安国際集団(01044)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.66%高の4054.35ポイントと3営業日ぶりに反発。構成30銘柄のうち28銘柄が上昇した。前週末に6月の納車台数を発表した電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(09868)、理想汽車(02015)、蔚来集団(09866)がそろって急伸した。半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)、画像認識システムのセンスタイム(00020)も大幅高だった。