阪神リーグ優勝！兵庫県に本社のある企業の優良銘柄は？

阪神タイガースといえば、関西地方で人気の高い球団ですので「阪神＝大阪」をイメージする方は多いのではないでしょうか。

阪神タイガースの本拠地・甲子園球場は兵庫県西宮市にあります。パ・リーグの優勝チームオリックス・バファローズの本拠地、京セラドームが大阪市西区なのです。

関西の方にとっては周知の出来事かもしれませんが、意外に感じる方もいらっしゃるでしょう。

「いまから投資」では「18年ぶりの優勝間近、阪神タイガース関連株に注目」　「高配当株ガイド『上新電機』とオリックス」は野球ファンにもおすすめ銘柄について解説します」など関連記事を掲載してきました。

今回は阪神タイガースの本拠地の兵庫県に本社がある、3つの銘柄を紹介していきます。

兵庫県に本社のある3つの銘柄

1.株式会社神戸製鋼所

株式会社神戸製鋼所（東京証券取引所プライム：5406）は1905年に創立され、鉄鋼アルミ・溶接・機械・建設機械事業などを展開する企業です。主力は鉄鋼アルミ、次いで建設機械となっています。

コベルコ神戸スティーラーズというラグビーチームのスポンサーです。

近年はサステナビリティやESG経営を推進しており、生産プロセスにおけるCO2削減やDX戦略を掲げています。

2017年に同社はアルミ・銅製品の品質データ改ざん事件が起こり、2019年に不正競争防止法違反（虚偽表示）の罪に問われ罰金1億円の判決を言い渡されました。

2023年4月頃から株価が急騰し、年初来の上昇率は5割超です。

2023年4月に発表された同社の2022年度の有価証券報告書によると、主力の鉄鋼アルミ事業で利益を伸ばし売上高・経常利益が2年連続で上昇、BPS（ 1株当たり純資産）・EPS（1株当たり当期純利益）も上がりました。

PBR（株価純資産倍率）が1倍以下の「バリュー銘柄」ですが、2023年の第1四半期の配当金は1単元2,500円（1株あたり25.0円）で前年同月比の1株あたり30円より下がっています。

最新の四半期報告書では前年同月と比べ、売上高・経常利益は上昇しており要注目の銘柄と言えるでしょう。

2.株式会社アシックス

株式会社アシックス（東京証券取引所プライム：7936）は主にスポーツ用品の製造・販売を手がける企業です。国内だけではなく海外にも関係会社が61社あります。

1949年に創業者の鬼塚喜八郎氏が、神戸市に鬼塚商会を創業します。同年に資本金30万円、社員2名で「鬼塚株式会社」を設立したのが会社としての始まりです。

「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神があれかしと祈るべきだ("Anima Sana in Corpore Sano")」という帝政ローマ時代のユベナリスの言葉の頭文字をとり「アシックス」という会社名が生まれました。

同社は2023年12月期第２四半期の業績が過去最高を更新し、2023年８月の取締役会にて2023年の中間配当を１株当たり25円とし、1株あたり3円の増配を決定しました。2023年期末配当1株につき8円の増配の予定です。

2022年の年末あたりから株価は急上昇しています。

株主優待も実施しており、直営店舗や通信販売サイトでアシックスの商品を20～40％割引で購入できます。

3.エスフーズ株式会社

最後は兵庫県西宮市に本社があるエスフーズ株式会社（東京証券取引所プライム：2292）です。東証プライム市場に上場する食品会社で、「こてっちゃん」など食肉をメインに製造・販売などの事業を展開しています。

2023年の連結財務ハイライトによると売上高は伸びましたが、前年に比べ経常利益・当期純利益は減少しました。

直近の決算短信でも前年同月比で売上高は上昇していますが、営業利益・経常利益は減少中です。

2023年の年間配当金は1株あたり78円、2024年は84円になる見込みです。

株価は堅調に推移していますので、今後の動きに注目していきましょう。

※上記は「関連銘柄」の紹介であり、購入を推奨するものではありません。企業や財務の分析は筆者個人の見解に基づくものであり、筆者が所属する組織・団体の公式見解ではありません。

阪神タイガースの本拠地・兵庫県に本社がある企業を紹介してきました。

兵庫県には政令指定都市の神戸市や阪神工業地帯・播磨臨海工業地帯があり、製造業を中心に魅力的な企業が多いという特徴があります。

今後の企業の動向に注目していきましょう。