週明け27日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3営業日続伸。終値は前営業日比2.35%高の22229.52ポイントだった。中国企業指数は2.46%高の7816.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で2000億HKドルだった。
ハンセン指数は序盤に心理的節目の22000ポイントを回復し、終日プラス圏で堅調に推移した。前週末の米株高が好感されたほか、上海で新型コロナウイルスの感染が約4カ月ぶりにゼロとなったことで、景気回復への期待も高まった。中国の習近平国家主席が香港を訪れ、7月1日の香港返還25周年記念式典に出席すると伝わり、香港に有利な政策が打ち出されるとの見方も投資家心理を強気に傾けた。指数は結局、4月4日以来、約3カ月ぶり高値できょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、小米集団(01810)が12%超上昇し、指数を押し上げたほか、阿里健康(00241)や舜宇光学科技(02382)、海底撈国際(06862)の上昇も目立った。クレディ・スイスが投資判断と目標株価を引き上げた香港証券取引所(00388)は7%近く上昇し、400HKドルの大台に乗せた。半面、大株主である南アフリカのメディア大手、ナスパーズが一部持ち株を市場で売却すると発表したテンセント(00700)が1.56%安。2022年6月中間決算で減益となる見通しを明らかにした信義光能(00968)は6%超下落した。
この他では、夏休みシーズンを前に中国国際航空(00753)やチャイナトラベル・ホンコン(00308)が高い。半面、理想汽車(02015)はスポーツ多目的車(SUV)の新モデル「理想L9」の購入予約数が発売から72時間で3万件を超えたと発表したものの、3%安。2022年3月本決算が27%減益だったと発表した中国ガス(00384)は9%超下落した。