投資初心者の中には「インフルエンサーの情報で大もうけしたい!」という方や「よく分からない分野の株だけど上がりそうだから買っておこう」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
筆者もインフルエンサーの言葉を鵜呑みにし、米国株で損をしたことがあります。
よく分からない金融商品や専門知識が必要な株を購入する、インフルエンサーの情報を鵜呑みにするなど初心者がやってはいけない投資を4つ紹介していきます。
初心者がやってはいけない!投資4選
「よく分からない」金融商品を運用する
専門知識が必要な分野の株を購入する
Youtuber・インフルエンサーの情報を鵜呑みにする
ハイリスク・ハイリターンを狙う
1.「よく分からない」金融商品を運用する
例えば情報収集をせずにインドやブラジルといった新興国の株式を購入する、外国債券の中から適当な種類を選ぶなど自身が「よく分からない」投資はやめましょう。
「よく分からない」金融商品を選ぶと、分析ができている金融商品と比べ下がった時に焦って売ってしまう「狼狽売り」をしてしまう可能性があります。
また、ボラティリティ(価格変動)が高い金融商品は毎日の値動きが激しく不安になった初心者が手放してしまう恐れもあるでしょう。
株式や投資信託も「値上がりしているから」「盛り上がっているから」という理由で、短期で売買を繰り返すいわゆる「イナゴ」は避けた方が良いでしょう。
2.専門知識が必要な分野の株を購入する
製薬・バイオ関連企業や専門業者向け製品・サービスを提供する会社の株式などは、専門知識が必要です。
筆者は以前製薬業界にいましたが、業界にいないと分からないことが数多くありました。
例えば「ここの会社は販路が特殊である」「あの企業は○○分野が強いが△△分野は危険」など、実際に製薬業界で働く人しか知ることができない情報は多いです。
投資初心者は、まず特定の指標と連動した動きを目指す「インデックス型投資信託」から始めてみることをおすすめします。
株式は、一般的に生活必需品・サービス、公益関連などが身近で低リスク低リターンと言われています。
3.Youtuber・インフルエンサーの情報を鵜呑みにする
日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査 2024年」によると「金融経済に関する知識を学びたい媒体」として「インターネット、SNS(無料)」が最も多く、53.4%に上ります。
次いで「証券会社(31.2%)」「本(30.7%)」と続きます。
特に20代、30代は株式投資に関する情報をYouTubeやX(旧Twitter)、Yahoo!ニュースなどで多く得ているというニュースもあります。
もちろんインターネットで得られる情報の中には有益なものもありますが、間違っているものや個人投資家を「煽る」インフルエンサーも少なくありません。
インフルエンサーの中には、一般的に認知度が低い株を購入し自身が情報を発信することで株価が上がるように誘導し、上がったところで売り抜けるという方法で利益を出す人もいるようです。
インターネットの情報は誰でも発信できますので、参考程度にとどめておくことをおすすめします。
複数の情報を比較・検討し、最終的には「自身で」判断するよう心がけましょう。
4.ハイリスク・ハイリターンを狙う
FXや信用取引、高レバレッジ投資信託などハイリスク・ハイリターンの投資は、難易度が高いです。
リターンが高い分、失敗した際の損失も大きいためまずは低リスク・低リターンの金融商品から始めてみると良いでしょう。
筆者の投資失敗体験談
筆者は投資初心者の頃に、X(旧Twitter)でとあるインフルエンサーの「この株良いかも」という投稿を目にし、あまり調べずに再生エネルギー系の米国株を購入しました。
インフルエンサーが投稿してから2,3日は株価が上昇しましたが、その後株価は下がり30%程度下がったところで損切りしました。
今考えると上で述べたインフルエンサーが「売り逃げ」したと思われますが、チャート分析やファンダメンタルズ分析をせずに安易な情報で取引をしてしまったことに後悔しています。
再生エネルギー系は将来性が見込める分野ではありますが、小型株だったためボラティリティ(価格変動)が高く保有しているのが不安ですぐ売却してしまいました。
投資初心者は、投資を始める前に自身のリスク許容度(どのくらい損失に耐えられるか)も把握しておきましょう。