「投資に興味はあるけれど、いきなり大金を動かすのは怖いし詳しい知識もない…」
そんなときにこそ最適なのが、投資信託などの積立投資です。
少額からスタートでき、長期的に資産を育てやすいという特徴があります。
しかし、何の商品を選んで実際にどの程度資産が増えるのかわからず、悩んでいる方も多いでしょう。
そこで、本記事では投資初心者向けに月1~2万円程度からコツコツ始められる積立投資のおすすめ商品について、著者の経験を踏まえて3つ紹介します。
シミュレーション例についても図表を用いて解説するので、長期的な資産形成をスタートさせたい方はぜひ参考にしてください。
積立投資とは
積立投資とは、毎月や毎週など一定のペースで一定額を投資信託・ETFなどに投じる方法です。
例えば、毎月1万円を給料日後に自動買付する方法が定番といえます。
積立投資のメリットは、以下のとおりです。
● 少額から始められる
● 長期運用と相性が良い
● 心理的な負担や手間が少ない
積立投資は月1万円や月2万円から始められて、毎月コツコツ積立することで長期で継続しやすくなっています。
また、積立の設定を一度行うと毎月の自動積立が可能なため、投資タイミングに左右されず心理的な負担や手間が少ないのも魅力です。
初心者におすすめの積立投資3選
積立投資を始めてみたいものの、具体的に何の商品を購入すればいいのかわからないという方は多いでしょう。
ここでは著者の投資経験15年を踏まえた上で、おすすめの投資信託を3つご紹介します。
いずれの投資信託も多くの方が投資先として選定している人気のインデックスファンドで、リスクとリターンのイメージは以下のとおりです。
※出典:著者作成
インデックスファンドとは?
投資信託の一つで、市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す商品をいいます。
それぞれの内容について、以下で順番に見ていきましょう。
オルカン
オルカンは、世界中の株式に投資できる「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(通称:オルカン)」に連動する投資信託です。
約47カ国・3000銘柄以上に一度に投資できるという特徴があります。
新興国も含んでおり将来的な成長ポテンシャルを広く取り込めるため、地域分散を重視したい方や投資信託1本で世界全体をカバーしたい方におすすめです。
S&P500
S&P500は、米国の代表的な株価指数「S&P500」に連動する投資信託です。
AppleやMicrosoftなど、米国の大手企業500社が1つのパッケージとして組み込まれています。
長期的に右肩上がりの実績があり、20年以上の投資スパンを想定する初心者に向いているのが特徴です。
投資先を米国1本と割り切りやすく、銘柄選びの手間も少ないでしょう。
FANG+
FANG+は、AmazonやMetaなどの米国ハイテク代表銘柄に集中投資する株価指数「FANG+」に連動した投資信託です。
10銘柄前後に絞り込むため、ハイテクグロースへの集中投資に近くなっています。
上昇相場では爆発的なリターンを期待できる一方で、相場暴落時の下落リスクも大きいです。
なお、著者は2024年の新NISA枠(夫婦分の満額)としてFANG+を購入し、2024年末時点で投資実績4,000万円を達成できました。
FANG+は、攻めの積立投資を実行したい方向けの投資信託といえるでしょう。
【シミュレーション】月5万円を20年積み立てた場合
投資信託の長期積立を行うにあたり、どの程度のリターンを狙えるのか事前に確認しておきたい方は多いでしょう。
ここでは、以下の条件で積立投資を行った場合についてシミュレーションしてみましょう。
金融庁の「つみたてシミュレーター」を用いてシミュレーションした結果は、以下のとおりです。
※出典:金融庁「つみたてシミュレーター」
本結果はあくまで過去の平均リターンを参考にした一例で、未来を保証するものではありません。
しかし、長期の積立投資による複利効果をイメージするには十分です。
複利効果とは?
元本に加えて運用で得た利益を再投資することで、利益が利益を生んで資産が効率的に増える効果をいいます。
今回のシミュレーションでは、20年で合計1,200万円を投資したことで利益は855万円となりました。
また、仮にリターンが7%や8%になれば、さらに資産が増える可能性もあります。
このように、コツコツの積立で時間を味方につけると、最終的なリターンに大きな差が生じることを押さえておきましょう。
まとめ
本記事では、初心者におすすめの積立投資や具体的なシミュレーション結果について解説しました。
積立投資の鉄則は、なるべく長くコツコツ続けることです。
短期的な暴落や価格変動に振り回されず、定期的に買い増しすることで買付単価を平均化して将来的に資産成長を見込めます。
この記事で紹介した3つの投資信託やシミュレーションを参考にしていただき、自分にあった資産配分を考えながらぜひ積立投資を始めてみてください。