香港大引け:反落、米中株安と景気不安が重荷

1日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.79%安の19597.31ポイントだった。中国企業指数は1.79%安の6742.04ポイント。メインボードの売買代金は概算で1056億4000万HKドル。


ハンセン指数は前場に下落率1%付近でもみ合い。後場に入ってじりじりと下幅を拡大。終値ベースで24日以来ほぼ1週間ぶりの安値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)高官の相次ぐタカ派発言を受け、米国の金融引き締めが長期化すれば世界景気が減速するとの懸念から、幅広いセクターで売りが先行。8月31日のNY市場で米長期金利が上昇して米株式相場が下落した上、きょうの中国本土相場が下げたことで投資家心理が悪化した。


ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(03690)とアリババ集団(09988)が下落して相場の重荷となった。海運の東方海外(00316)、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)、ビール大手の華潤ビール(00291)とバドワイザーAPAC(01876)も大幅安。一方で不動産株の上昇が目立ち、中国海外発展(00688)、碧桂園服務(06098)、華潤置地(01109)、新鴻基地産(00016)、恒隆地産(00101)がそろって買われた。


ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.63%安の4204.03ポイントと反落。電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)、小鵬汽車(09868)、理想汽車(02015)の下げがきつい。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)も売られた。半面、スマートフォン組立受託のBYDエレクトロニック(00285)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(02018)が高い。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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