(1日終値)
ドル・円相場:1ドル=140.21円(前営業日比△1.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=139.44円(▲0.26円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9946ドル(▲0.0108ドル)
ダウ工業株30種平均:31656.42ドル(△145.99ドル)
ナスダック総合株価指数:11785.13(▲31.07)
10年物米国債利回り:3.25%(△0.06%)
WTI原油先物10月限:1バレル=86.61ドル(▲2.94ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1709.3ドル(▲16.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月米企業の人員削減数(前年比) 30.3% 36.3%
4-6月期米非農業部門労働生産性改定値
前期比 ▲4.1% ▲4.6%
前週分の米新規失業保険申請件数 23.2万件 23.7万件・改
8月米製造業PMI改定値 51.5 51.3
7月米建設支出(前月比) ▲0.4% ▲0.5%・改
8月米ISM製造業景気指数 52.8 52.8
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は5日続伸。インフレ抑制に向けた積極的な金融引き締め政策が長期化するとの観測が強まる米連邦準備理事会(FRB)と、大規模な金融緩和策を維持する日銀との金融政策の方向性の違いが意識されて、円売り・ドル買いが優勢となった。
この日発表の前週分の米新規失業保険申請件数や8月米ISM製造業景気指数が予想より強い内容だったことが分かると米金利の上昇とともにドル買いが活発化。4時前に一時140.23円と1998年8月以来約24年ぶりの高値を付けた。
なお、米10年債利回りは一時3.2932%前後と6月21日以来の高水準を付けた。
・ユーロドルは4日ぶりに反落。良好な米経済指標が相次いだことを受けて米長期金利が上昇。全般ドル買いが優勢となり、前日の安値0.9972ドルを下抜けると一時0.9911ドルまで下げ足を速めた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時109.98と2002年6月以来の高値を付けた。
ただ、8月23日に付けた2002年12月以来の安値0.9901ドルがサポートとして意識されると下げ渋った。
・ユーロ円は5日ぶりに反落。ドル円の上昇につれた買いが入った半面、ユーロドルの下落につれた売りが出たため、じり安の展開となった。24時前には一時138.93円と日通し安値を付けた。ただ、一時は290ドル超下落したダウ平均が上げに転じると、投資家のリスク回避姿勢が後退し下げ幅を縮めた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反発。FRBによる金融引き締めが長期化するとの観測が強まる中、米景気の悪化を懸念した売りが先行。一時290ドル超下げた。ただ、足もとの相場急落を受けて短期的な戻りを期待した買いが強まると、上げに転じた。市場では「明日の8月米雇用統計の発表を前にポジション調整目的の買いが入った」との声も聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続落し、7月26日以来約1カ月ぶりの安値で取引を終えた。ただ、引けにかけては急速に下げ渋った。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。FRBによる金融引き締めが長期化するとの観測が強まる中、前週分の米新規失業保険申請件数や8月米ISM製造業景気指数が予想より強い内容だったことが分かると債券売りが広がった。利回りは一時3.2932%前後と6月21日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は3日続落。外国為替市場でドル高が進んだことを受け、ドル建てで取引される原油相場の割高感が意識された。また、中国四川省の成都でロックダウン(都市封鎖)が導入され、同国の景気減速とエネルギー需要への先行き不安が広がったことも売り材料視された。
・金先物相場は5日続落。連日で米長期金利が上昇するなか、金利を生まない金相場は売りに押された。また、外国為替市場で全般にドル高が進んだことも、ドル建てで取引される金の重しとなった。