9日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日ぶりに大幅反発。終値は前日比2.69%高の19362.25ポイントだった。中国企業指数は2.98%高の6628.14ポイント。メインボードの売買代金は概算で922億7000万HKドル。
ハンセン指数は小高く始まり、次第に上げ幅を広げてほぼ全面高となった。前日に終値ベースで割り込んでいた心理的節目の19000ポイントを回復した。中国国家統計局が寄り付き後に発表した8月の消費者物価指数(CPI)が市場予想に反して前月から低下したことで、中国人民銀行(中央銀行)が追加の金融緩和措置を打ち出しやすくなるとの思惑から買いが入ったもよう。ハンセン指数は前日までの6営業日で1100ポイント近く下げており、売られ過ぎとの見方から買い直しが入りやすい状況だった。
ハンセン指数を構成する73銘柄のうち、71銘柄が上昇した。不動産株の急上昇が目立ち、碧桂園服務(06098)と碧桂園(02007)、龍湖集団(00960)、華潤置地(01109)が大きく買われた。保険株の中国平安保険(02318)とAIAグループ(01299)、ネット株の美団(03690)、ネットイース(09999)、百度(09888)も高い。下落した銘柄は信義光能(00968)と電能実業(00006)だった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.60%高の4077.32ポイントと3日ぶりに反発。不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(00909)、電気自動車の蔚来集団(09866)、ヘルステック大手の平安健康医療科技(01833)が大幅高だった。一方、前日大引け後に2022年6月中間決算を発表したビリビリ(09626)が急落した。