14日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。終値は前日比2.48%安の18847.10ポイントだった。中国企業指数は2.45%安の6470.65ポイント。メインボードの売買代金は概算で937億7000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の19000ポイントを割り込み、終始同水準を下回って推移。終値ベースで今年3月15日以来ほぼ半年ぶりの安値を付けた。米国の8月の消費者物価指数(CPI)の伸びが市場予想を上回ったことで13日にNY株式相場が5日ぶりに急反落し、香港市場でも運用リスクを回避する売りが幅広いセクターに広がった。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制のために利上げを加速するとの警戒感が強まった。中国政府が「ゼロコロナ」政策を維持するなか、行動規制の長期化による景気減速懸念もくすぶった。
ハンセン指数を構成する73銘柄のうち69銘柄が下落して終えた。米長期金利の上昇を背景に百度(09888)、アリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)、舜宇光学科技(02382)などのハイテク株が売られた。北米での売上高比率が高い創科実業(00669)は10%下落。医薬品関連の薬明生物技術(02269)と阿里健康(00241)の下げもきつい。一方、前日比上昇は海運株の東方海外(00316)、石油株のCNOOC(00883)、カジノ株の銀河娯楽(00027)とサンズ・チャイナ(01928)の4銘柄だった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.85%安の3953.37ポイントと続落。半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)、動画配信プラットフォームのビリビリ(09626)、ネット損保の衆安在線財産保険(06060)が大幅に反落した。半面、電気自動車の蔚来集団(09866)と理想汽車(02015)が逆行高。