MBTIで分かるFX・デイトレの向き不向き|性格タイプ別の勝ち方と負けパターンを徹底解説

「FXに興味はあるけど、ギャンブル要素が強くて怖い……」

「勉強しても勝てないのは自分に才能がないから?」

「すぐ熱くなって損切りできない自分が嫌になる」


短期で売買するデイトレード(以降、デイトレで表記)を始めてみようと思ったとき、こうした不安を感じる方は多いのではないでしょうか。

実は、デイトレードの勝敗を分けるのは、知識量やIQだけではありません。性格の癖やパターンを知っておくことも同じくらい重要なのです。

瞬時の判断が求められる相場の世界では、性格の弱点がダイレクトに結果に反映されます。だからこそ、自分の性格(MBTI)を理解しておくことが、リスク管理になるのです。


ご参考:MBTIで見分ける投資の弱点|16タイプ別に向いている投資法と落とし穴


この記事では、MBTIの4つのグループ別に、FX・デイトレへの適性と陥りやすい負けパターンを徹底解説します。

自分はデイトレに向いているのか、それとも別の投資法がいいのか。その答え合わせをしていきましょう。


そもそもFX・デイトレとは?

本題に入る前に、少しだけ基本をおさらいします。


デイトレとは、数分~数時間で売買を完結させ、その日のうちに全ての取引を終わらせる手法です。

最大の魅力は、短時間で結果が出ることと、ポジションを翌日に持ち越さないため「寝ている間のニュースで大暴落して損をする」というリスクがない点です。仕事が終わった後の数時間だけ集中して稼ぎたい、という会社員の方にも人気があります。


一方で、その難しさは判断のスピードと感情のコントロールにあります。チャートが激しく動く中で、瞬時に購入ボタンを押したり、予想が外れたら即座に損切りしたりする決断力が求められます。


つまり、性格(メンタル)と手法の相性が悪ければ、どんなに勉強しても勝つことは難しいのです。



【MBTI 4グループ別】デイトレ適性と攻略法

それでは、16タイプを4つの気質に分けて解説します。自分のタイプが含まれるグループをチェックしてみてください。


① 【探検家グループ】(ESTP / ISTP / ESFP / ISFP)

デイトレ適性が非常に高いと言えるのが探検家グループです。

最大の強みは、瞬発力と度胸です。相場の変化を理屈ではなく肌で感じ取り、相場の変動の波に直感的に飛び乗るセンスがあります。考えすぎて動けない人が多い中で、チャンスを逃さずエントリーできる行動力は大きな武器です。


しかし、スリルを求めすぎてトレードがギャンブル化しやすいのが弱点です。負けが続くと「取り返したい!」と熱くなり、ルールを無視して適当に売買を繰り返すと、一気に資金を失うリスクがあります。


対策として、1日の損失額を守ることを徹底してください。具体的には以下のルールがおすすめです。

・損失上限ルール:「1万円負けたら、その日は取引を終了する」と決め、必ず守る

・取引回数の制限:1日の取引回数を5回までなどと明確に決める。回数制限があると「取り返したい」という衝動を抑えられます

・勝ち逃げルール:3連勝したら今日は終わりなど、調子が良い時こそ欲張らずに終わる勇気を持つ

これらのルールさえ守れれば、専業トレーダーになれる素質があります。


② 【分析家グループ】(INTJ / INTP / ENTJ / ENTP)

このグループの適性もデイトレの適性が高いです。

感情に流されず、確率とデータに基づいて戦える点が強み。なぜここで買うのかという根拠が明確なので、予想が外れた際も「条件が崩れたから切る」と、淡々と損切りできます。


一方で、考えすぎてチャンスを逃すことと、相場への固執が課題です。自分の分析や理論に自信があるあまり、相場が予想と逆に動いても「市場が間違っている」と考えてしまい、損切りが遅れる傾向があります。

分析の罠にハマらないために、以下の具体的なルールを設定しましょう。


・エントリー条件の明文化:「移動平均線がゴールデンクロス」「RSIが30以下」など、3つ程度の条件をリスト化し、全て揃った時だけエントリーする。

・損切りラインの事前設定:エントリーと同時に「購入価格の-2%で自動損切り」など、逆指値注文を必ず入れる。

・分析ノートの活用:なぜエントリーしたのか、結果はどうだったかを記録する。自分の分析の勝率を客観的に把握することで過信を防げます。


③ 【番人グループ】(ISTJ / ISFJ / ESTJ / ESFJ)

番人グループは、ルールをしっかり設定できればデイトレにも向いています。

最大の武器は、決めたルールを徹底して守る真面目さです。一発逆転を狙った無謀なトレードはしないため、コツコツと小さな利益を積み上げることができます。大博打で破産するリスクは低いでしょう。

しかし、想定外の動きには極めて弱いのが特徴です。重要指標や急なニュースで相場が乱高下すると、パニックでフリーズしてしまい、注文ボタンが押せなくなることがあります。


デイトレも可能ですが、数日~数週間かけてゆったり売買するスイングトレードの方が、高い管理能力を発揮できる可能性が高いです。


もしデイトレードに挑戦する場合は、以下のような環境づくりが重要です。

・取引時間の固定化:「平日の20時~21時のみ」など、相場が落ち着いている時間帯に限定する・

・重要指標カレンダーの活用:米雇用統計や日銀の政策発表など、相場が急変しやすいイベントの日時を事前にチェックし、その時間帯は取引を避ける。

・小額から始める:損失が出ても精神的ダメージが少ない金額(数千円単位)で練習し、慣れてから徐々に増やす。


④ 【外交官グループ】(INFJ / INFP / ENFJ / ENFP)

外交官グループがデイトレをする際は、メンタル管理への注意が必要です。

相場の雰囲気や、投資家たちの心理状態(恐怖や強気)を感じ取る直感力には優れていますが、感受性が強すぎることが弱点になります。

お金が減る痛みを過剰に感じ取り、たった一度の負けで私生活や仕事に支障が出るほど落ち込むことがあります。また、SNSを見て他人の意見に一番影響されやすいのもこのタイプです。


無理にデイトレで消耗する必要はありません。感情が入りにくい「積立投資(NISA)」や、企業の理念を応援する「現物株投資」の方が向いています。どうしてもFXをやるなら、お小遣いの範囲内で試すのがおすすめです。



まずは「デモトレード」で適性を確認しよう

ここまで読んで、「自分は向いてないかも……」と思った方は、いきなり現金を入れる必要はありません。

まずは、証券会社が無料で提供しているデモトレードを試してみてください。


お金がかかっていなくても、性格の癖は必ず出ます。デモトレードを通じて、自分がどんな場面で焦るのか、どんな時に冷静でいられるのかを観察することで、より実践的な自己理解が深まります。

もしデモトレードでストレスが大きいと感じたら、無理にFXを続けず、つみたてNISAなど別の投資法に専念しましょう。それもまた、立派な投資戦略の一つです。


独立系ファイナンシャルプランナー

藤崎 竜也

「独立系ファイナンシャルプランナーとして執筆業を中心に活動中。2019年から教育資金や老後資金を蓄えるために投資を始める。実体験をもとに、専門用語をわかりやすく解説するのが得意。2級ファイナンシャル・プランニング技能士資格を取得し、現在は金融ジャンル(資産運用・投資・不動産・保険)をメインに執筆している。

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