外為市場かく戦えり

第101回【ドル円】振り返ると高市トレードが取れていた

イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。


さて、今回はドル円です。

その気はなかったのですが、なぜか上手くいってしまうこともたまにはあります。

今回はまぐれを狙ったわけではないのですが、準備がうまくいって良い結果に結びついたという、そんなお話です。


皆様の参考になれば幸いです。



ドル円、流れが変わった!?


早速ですが、28日の終盤にこう書きました。

ドル円、日足・一目均衡表の雲下限153.64円の少量売り成立。ただ、NY時間のベッセント米財務長官の発言で流れが変わる恐れが出てきたので、153.42円で決済。一旦はチャートの窓に向けた反発を期待して、152円割れをバックに152.70円と152.20円に少量買い指値で様子見。


ちょうど、市場では介入が疑われ、しかもNY時間にNY連銀がレートチェックしたことで日米協調での介入が警戒されたことで、ドル円は下げていた時でした。


そうした中、ベッセント米財務長官は「(ドル円)絶対に介入していない」などと発言したことで、協調介入の恐れはなさそうとの見方が浮上しました。そこでドル円は買い戻しの余地があると判断、買い下がることにしました



その後は堅調推移するも、決済は難しかった


この時買いポジションは152.70円少量買いのみの成立となり、その後ドル円は上昇していったため、買い増しが出来なかったのは残念ですが仕方ありません。かといって上昇中の相場で買い増すのも得意ではないので、少量のみですが流れについてゆくことにしました。ちょうど流れに乗れたこともあり、チャート上の窓を埋めて上値追いに勢いが付く中、ストップを微調整しながらついてゆくと時は2月6日。その時、こう書きました。


日経先物はすでに与党大勝を織り込む動き。仮に予想通り大勝して週明けは買いが先行した場合、ドル円決済の目安は159円台に乗せるか上げ幅を縮める動きか。材料出尽くしの動きには要警戒。反対に156円を割る場合も決済。 豪ドル円は引き続き、107円台前半の21日線への下押し待ち。


そうして持ち越したところ、衆院選は与党大勝で9日の早朝取引では157.76円まで上昇。ただ、材料出尽くしなのかドル円は伸び悩む動きとなってしまいました。


この時、ポジションは少量してか持っていなかったため、部分決済ができなかったのが痛いところでした。個人的には一段の上昇を期待しつつ、ストップを156円にして見守っていたのですが、10日にストップが成立。とはいっても、3円以上の値幅での利益確定となりましたので、それなりにプラスとなりました



※Trading Viewより



振り返り


今回に関しては、相場の流れを変わったのを捉えられたのが大きく、その後はチャート上の窓埋めや衆院選での自民大勝期待も相まって流れに乗れたのが、勝因といえます。ただ、157円台で決済できなかったのは心残りであり、156円を待たずもう少し早めに決済の決断ができれば、なおよかったのかとも思いました。



現在保有ポジション(執筆時点)


なし


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為替情報部 アナリスト

川畑 琢也

2002年に商品先物会社に入社し外国為替証拠金取引(FX)部門に配属されたのを皮切りに、複数のFX会社・部門でディーリングや相場分析を始めとして様々な業務を担当。FX会社系総研ではシニアテクニカルアナリストとして従事、雑誌の連載やメディアへの出演などを行う。2023年にDZHフィナンシャルリサーチ入社。

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