16日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.89%安の18761.69ポイントだった。中国企業指数は1.36%安の6420.66ポイント。メインボードの売買代金は概算で1239億4000万HKドル。
ハンセン指数は前日比1%超安で寄り付いた。米国の金融引き締めが加速するとの観測から15日のNY市場で米長期金利が上昇し、主要3株価指数がそろって反落した流れを引き継いだ。中国国家統計局が午前に発表した8月の主要経済指標が市場予想より強い内容だったことで、下げ幅が前場にやや縮小したものの、後場に再び拡大して終えた。セクター別では、エネルギーと医療・ヘルスケア、素材が安い。一方、必需消費財とコングロマリットが堅調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産開発の碧桂園(02007)と龍湖集団(00960)が大幅に反落。医薬品関連の阿里健康(00241)と薬明生物技術(02269)、翰森製薬(03692)、石炭株の中国神華能源(01088)が売られた。大型ネット株の百度(09888)は続落した。半面、前日売られたカジノ運営の銀河娯楽(00027)とサンズ・チャイナ(01928)、電動工具メーカーの創科実業(00669)、香港商業不動産の九龍倉置業地産(01997)が上昇。ビール大手のバドワイザーAPAC(01876)は続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.65%安の3858.46ポイントと反落。ショート動画の快手科技(01024)、ネット損保の衆安在線財産保険(06060)、データセンターの万国数拠(09698)の下げがきつい。構成30銘柄のうち上昇は半導体ファウンドリーのSMIC(00981)だけだった。