テラダイン、AI需要で半導体テスト装置部門が急成長
半導体検査装置のテラダイン(TER)が発表した2025年10-12月期決算は売上高が前年同期比44%増の10億8300万ドル、純利益が76%増の2億5700万ドルでした。非GAAP(米国会計基準)のEPS(1株利益)は1.80ドルで、LSEGがまとめた市場予想の1.365ドルを31.9%上回っています。
売上原価が52%増と膨らみ、採算は悪化したものの、販売管理費や研究開発費などの抑制を通じ、利幅が広がりました。営業利益は91%増の2億9300万ドルです。

テラダインは、半導体チップの性能や品質を検査する自動テスト装置に加え、協働ロボットや自律移動ロボットなどの開発を手掛けています。事業別の売上高では主力の半導体テスト装置部門が57%増の8億8300万ドルと全体を押し上げる半面、ロボット部門は9%減の8900万ドルにとどまっています。
グレッグ・スミス最高経営責任者(CEO)は「2025年10-12月期の業績はガイダンスで示したレンジの上限を上回った」と話しています。理由としては人工知能(AI)関連需要の恩恵が半導体テスト装置ビジネスにおよんだ点を挙げています。また、2026年については、引き続きAI関連の需要がけん引役となり、すべての事業が前年実績を上回るとの見方を示しました。

2025年12月通期決算は売上高が前年比13%増の31億9000万ドル、純利益が2%増の5億5400万ドルです。
決算発表時のガイダンスでは2026年1-3月期の売上高を11億5000万-12億5000万ドル、非GAAPのEPSを1.89-2.25ドルと予想しています。
メルク、主力のがん治療薬が堅調
メルク(MRK)が発表した2025年10-12月期決算は売上高が前年同期比5%増の164億ドル、純利益が21%減の29億6300万ドルでした。調整後EPS(1株利益)は2.09ドルで、LSEGがまとめた市場予想の2.009ドルを4.0%上回っています。
医薬品の売上高が6%増の148億4300万ドルと堅調で、このうち主力のがん治療薬「キイトルーダ」の販売額が7%増の83億7200万ドルに達しました。子宮頚がんワクチンの「ガーダシル」は34%減の10億3100万ドルに落ち込みましたが、筋弛緩回復剤の「ブリディオン」などが順調に伸びています。

一方、純利益が減少した主な要因はリストラ費用の急増です。リストラ計画に基づく生産ラインの加速償却などでリストラ費用が9.7倍の11億7300万ドルに急増し、利益を圧迫しました。非GAAP(米国会計基準)の調整後純利益は16%増の50億8800万ドルです。
2025年12月通期決算は売上高が前年比1%増の650億1100万ドル、純利益が7%増の182億5400万ドル、非GAAPのEPSが17%増の8.98ドルです。やはり「キイトルーダ」の販売額が7%増の316億8000万ドルとけん引しています。
決算発表時のガイダンスでは2026年12月通期の売上高を655億-670億ドル、非GAAPのEPS を5.00-5.15ドルと予想しています。

キャタピラー、データセンター向け発電設備好調で売上高が過去最高
建設機械の世界的な大手、キャタピラー(CAT)が発表した2025年10-12月期決算は売上高が前年同期比18%増の191億3300万ドル、純利益が14%減の24億200万ドルでした。調整後EPS(1株利益)は5.16ドルで、LSEGがまとめた市場予想の4.676ドルを10.4%上回っています。
人工知能(AI)の開発を支えるデータセンターでの旺盛な電力需要を背景に、発電用のレシプロエンジンやタービンなどの出荷が拡大し、全体の売上高は四半期ベースの過去最高を更新しました。産業別の業績はやはり電力&エネルギー部門が好調で、売上高が25%増の81億2600万ドル、部門利益が25%増の18億4100万ドルです。中でも発電向けの売上高が44%増の32億3800万ドルに急拡大し、全体を押し上げています。

一方、建設業部門は売上高が15%増の68億4600万ドルと順調に伸びたものの、部門利益が12%減の10億3000万ドル。鉱業部門は売上高が14%増の32億8400万ドル、部門利益が24%減の3億6000万ドルでした。
主力3部門はいずれも2桁増となりましたが、関税コスト増加のあおりで売上原価が29%増の133億700万ドルに膨らみ、営業利益が9%減の26億6000万ドルに縮小しました。調整後営業利益は1%増の29億7900万ドル、調整後純利益は2%減の24億2200万元です。

2025年12月通期決算は売上高が前年比4%増の675億8900万ドル、純利益が18%減の88億8400万ドルでした。2025年10-12月期の受注残高は71%増の512億ドルに積み上がっています。
決算発表時のガイダンスでは2026年12月期の売上高の伸び率について、長期目標(前年比)に設定した5-7%増の上限付近に達すると予想しています。



