2月26日、国内の防衛関連銘柄に特化した上場投資信託(ETF)が東京証券取引所に上場しました。
ETF専門の資産運用会社グローバルXJapan(東京都千代田区)が運営するもので、「グローバルX 防衛テック―日本株式 ETF」(513A.T 通称はGX防衛日株)」と言います。運用管理費用は年率0.649%(税別では0.59%)です。
防衛関連のETFはほかにも存在しており、代表的なものには、同じくグローバルXJapanが運営している世界の防衛銘柄に投資する「グローバルX 防衛テック ETF」(466A.T)や、海外ではブラックロックが運営している「iシェアーズ 米国航空宇宙&防衛 ETF」などがあります。
グローバルX 防衛テック―日本株式 ETF日足チャート

組み入れ銘柄は、いわゆる防衛御三家といわれる三菱重工業<7011.T>、川崎重工業<7012.T>、IHI<7013.T>をはじめ、三菱電機<6503.T>、NEC<6701.T>、日本製鋼所<5631.T>、スカパーJSATホールディングス<9412.T>、シンフォニアテクノロジー<6507.T>、古野電気<6814.T>、アストロスケールホールディングス<186A.T>、東京計器<7721.T>、Synspective<290A.T>、FFRIセキュリティ<3692.T>など、業種も事業規模も多岐にわたっています。
直近では、衛星などの打ち上げで防衛相が大型の補助金を出していることから宇宙関連も防衛銘柄の一角とみられるようになっていますし、船舶用のソナーやレーダー、サイバーセキュリティ技術も、また軍事技術としても必須の分野となります。また造船分野なども防衛の一部と言えるでしょう。
防衛関連銘柄の株価は、政府の防衛予算積み増しを材料にここ1、2年ほど大きく上昇してきました。そのため、直近では指標面などで割高感のある水準という指摘も聞かれます。例えば、三菱重工などは直近の予想PERで60倍を超える水準であり、AI関連として大きく株価が上昇してきたアドバンテスト(同53倍)をも上回っています。それだけにこの高値圏で新たに設定されたETFが今後も上昇を持続できるかには大いに注目されるところ。
折しも今のマーケットではイランをめぐる中東情勢による混乱から先行き不透明感が増しています。防衛関連銘柄への注目度が増すなかで、新たに上場したETFがどんな値動きとなるのか注目したいと思います。



