香港大引け:反落、半年ぶり安値 ハイテク株安い

21日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.79%安の18444.62ポイントだった。中国企業指数は2.16%安の6267.16ポイント。メインボードの売買代金は概算で813億HKドル。


ハンセン指数は終始マイナス圏の狭いレンジでもみ合い。終値ベースで3月15日以来ほぼ半年ぶり安値(18415.08ポイント)を更新した。20日のNY市場で米長期金利2011年以来となる3.60%台に上昇し、株式相場が下落した流れを引き継いだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間22日午前3時に控え、米連邦準備理事会(FRB)がタカ派姿勢を示すとの見方が広がった。幅広いセクターで売りが優勢となるなか、ウクライナ情勢を背景とするエネルギー需給のひっ迫懸念から関連株が買われた。


ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(02382)が10%超下落。アリババ集団(09988)、美団(03690)、JDドットコム(09618)、小米集団(01810)、百度(09888)などのハイテク株の売りが膨らんだ。ガラス大手の信義ガラス(00868)と同社傘下の信義光能(00968)、自動車株の吉利汽車(00175)も大幅安。本土系不動産株の碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)は続落した。一方、海運の東方海外(00316)が続伸。石油株のCNOOC(00883)とペトロチャイナ(00857)が買われた。


ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.03%安の3737.32ポイントと大幅に反落した。京東健康(06618)、ビリビリ(09626)、平安健康医療科技(01833)の下げがきつい。構成30銘柄のうち上昇はSMIC(00981)だけだった。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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