23日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比1.18%安の17933.27ポイントだった。中国企業指数は1.32%安の6114.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で808億1000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた。朝方に小高くなる場面があったものの、再びマイナス圏に沈むと段階的に下げ幅を拡大。終値ベースで心理的節目の18000ポイントを割り込み、2011年11月25日以来ほぼ10年10カ月ぶりの安値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が大幅利上げを継続する姿勢を示したことで、各国の中央銀行が同時並行的に金融引き締めを強化し、世界景気が後退するとの懸念が広がった。22日のNY市場では長期金利の指標となる米10年債利回りが2011年2月以来となる3.718%まで上昇。同日にダウ平均など主要3株価指数がそろって3日続落した上、香港時間きょうのダウ平均先物が下落して投資家心理を悪化させた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の下落が目立ち、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(02382)、インターネットサービスのJDドットコム(09618)、テンセント(00700)、美団(03690)、アリババ集団(09988)が大きく売られた。海運株の東方海外(00316)とカジノ株のサンズ・チャイナ(01928)は大幅に続落。前日高かった豚肉大手の万洲国際(00288)、石炭大手の中国神華能源(01088)も急落した。半面、プライムレート引き上げを材料に香港地場のハンセン銀行(00011)と中銀香港(02388)が買われた。石油株のペトロチャイナ(00857)とシノペック(00386)も高い。通信株のチャイナ・モバイル(00941)とチャイナ・ユニコム(00762)は続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.29%安の3589.63ポイントと続落。キングソフト(03888)、平安健康医療科技(01833)、小鵬汽車(09868)、京東健康(06618)の下げがきつい。一方、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)が逆行高。