(27日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.80円(前営業日比△0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=138.91円(▲0.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9594ドル(▲0.0015ドル)
ダウ工業株30種平均:29134.99ドル(▲125.82ドル)
ナスダック総合株価指数:10829.50(△26.58)
10年物米国債利回り:3.94%(△0.02%)
WTI原油先物11月限:1バレル=78.50ドル(△1.79ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1636.2ドル(△2.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月米耐久財受注額
前月比 ▲0.2% ▲0.1%
輸送用機器を除く前月比 0.2% 0.2%
9月米消費者信頼感指数 108.0 103.6・改
8月米新築住宅販売件数
前月比 28.8% ▲8.6%・改
件数 68.5万件 53.2万件・改
9月米リッチモンド連銀製造業景気指数 0 ▲8
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら3日続伸。8月米新築住宅販売件数や9月米消費者信頼感指数など、この日発表の米経済指標が軒並み予想を上回ったことが分かると全般ドル買いが先行した。米5年債入札が「低調」と伝わり、米10年債利回りが3.9901%前後と2010年4月以来の高水準を更新するとドル買いが活発化し、2時過ぎに一時144.90円と日通し高値を付けた。
ただ、政府・日銀による円買い介入への警戒感から節目の145円には届かなかった。市場では「22日の円買い介入が行われた145円台が防衛ラインとして意識されている」との声も聞かれる。
・ユーロドルは3日続落。イタリアで極右主導の新政権が誕生する見通しのほか、ウクライナに侵攻するロシアが強硬姿勢を強めるとの警戒感からユーロ売り・ドル買いが出やすかった。この日発表の米経済指標が軒並み予想を上回ったことが分かると、全般ドル買いが優勢となり一時0.9569ドルと日通し安値を付けた。
ただ、前日に付けた約20年ぶりの安値0.9554ドルがサポートとして働くと徐々に買い戻しが進み、4時前には0.9601ドル付近まで下げ渋った。
・ポンドドルは頭が重かった。英政権の大型減税策が国債増発による需給悪化やインフレ懸念を強めており、この日も英国債が大幅に下落(利回りは急騰)。英株やポンドにも売りが出やすい地合いとなり、一時1.0659ドル付近まで下押しした。
なお、英30年債利回りは節目の5%を突破し、一時5.018%前後と02年以来の高水準を付けたほか、英10年債利回りも4.537%前後と08年11月以来の高水準を記録した。
・ユーロ円は反落。一時は400ドル近く上昇したダウ平均が300ドル超下落するとリスクセンチメントに敏感なオセアニアのクロス円が下落。ユーロ円にも売りが波及し、一時138.61円と本日安値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は6日続落し、20年11月以来の安値となった。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も年初来安値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めがリセッション(景気後退)を招くとの懸念から、売りが優勢となった。ただ、値ごろ感からハイテク関連銘柄などを中心に買い戻しが入り、序盤は400ドル近く上昇する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日ぶりに反発。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。FRBの大幅利上げが続くとの観測を背景に売りが先行。英国債相場がこの日も大幅安となったことも相場の重し。米5年債入札が低調だったことが分かると売りが加速し、利回りは一時3.9901%前後と10年4月以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は3日ぶりに反発。石油生産施設のあるメキシコ湾近辺にハリケーン・イアンが迫っていることで、供給不安から原油先物価格は堅調に推移した。一部通信社が「ロシアは次回のOPECプラス会合で100万バレルの減産を提案する」との報道が流れると79ドル半ばまで上昇する場面もあった。
・金先物相場は3日ぶりに反発。昨日大幅に上昇した米金利が低下していたことで、一時1650ドルを上回り金先物価格は上昇した。しかし、米経済指標が強い結果となると、米金利が再び上昇したこともあり、金先物は引けにかけては上げ幅をほぼ吐き出して小幅高で引けた。