28日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比3.41%安の17250.88ポイントだった。中国企業指数は3.12%安の5958.62ポイント。メインボードの売買代金は概算で1087億5000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に下げ幅を広げ、ほぼ全面安の展開となった。後場に入って一段安となり、終値ベースで2011年10月6日以来、およそ11年ぶりの安値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向けて利上げを続ける方針を崩さず、各国の金融政策スタンスが引き締めに傾いて世界景気の後退につながるとの懸念が広がった。米長期金利の上昇と米ドル高・人民元安の進行を背景に中国本土相場が下落し、香港市場でも運用リスクを回避する売りが膨らんだ。
ハンセン指数を構成する73銘柄のうち71銘柄が下落した。不動産株の碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)が急落。香港地場の長江実業集団(01113)、新世界発展(00017)、長江インフラ(01038)も安い。中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)、英金融大手HSBC(00005)、アルミ大手の中国宏橋(01378)、太陽光発電パネル用ガラスメーカーの信義光能(00968)は大幅に反落した。一方、上昇銘柄は石薬集団(01093)だけだった。
ハンセンテック指数は3.85%安の3526.23ポイントと3日ぶりに反落。構成30銘柄が全て下落した。電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)、理想汽車(02015)、蔚来集団(09866)とデーターセンターの万国数拠(09698)の下げがきつい。