(29日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.46円(前営業日比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.81円(△1.46円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9815ドル(△0.0080ドル)
ダウ工業株30種平均:29225.61ドル(▲458.13ドル)
ナスダック総合株価指数:10737.51(▲314.13)
10年物米国債利回り:3.78%(△0.05%)
WTI原油先物11月限:1バレル=81.23ドル(▲0.92ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1668.6ドル(▲1.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4-6月期米国内総生産(GDP)確定値
前期比年率 ▲0.6% ▲0.6%
個人消費確定値(前期比年率) 2.0% 1.5%
コアPCE確定値(前期比年率) 4.7% 4.4%
前週分の米新規失業保険申請件数 19.3万件 20.9万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは続伸。「ドイツ連立政権はガス価格の上限設定で合意」との報道が伝わるとユーロ買いが先行。月末・四半期末が接近する中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測されると、ユーロはポンド以外の通貨に対して上昇した。フィキシング通過後も堅調に推移し、取引終了間際に一時0.9816ドルと日通し高値を更新した。
・ポンドは全面高。対ドルでは一時1.1120ドル、対ユーロでは0.8819ポンド、対円では160.60円まで値を上げた。市場では「月末・四半期末を控える中、ポンド買いのフローが断続的に観測された」との指摘があった。
・ドル円は反発。22日の政府・日銀による円買い介入が行われた145円台が「防衛ライン」として意識される中、しばらくは144円台後半でのもみ合いが続いたが、NY勢が本格参入する時間帯に入ると徐々に上値が重くなった。ポンドやユーロに対してドル安が進んだ影響を受けたほか、米10年債利回りが一時3.71%台まで低下したことが相場の重しとなり144.26円付近まで下押しした。その後の戻りも144.64円付近にとどまった。
なお、ブラード米セントルイス連銀総裁は「米連邦準備理事会(FRB)の迅速な利上げによりインフレを抑制することを望む」「市場は最新のドットプロットでメッセージを理解している」と述べたほか、「英国の情勢が米見通しに影響を及ぼすことはない」との見方を示した。
・ユーロ円は続伸。ポンド以外の通貨に対してユーロ買いが進んだ流れに沿って一時本日高値となる141.81円まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。前日に低下した米長期金利が再び上昇したため、高PER(株価収益率)のハイテク株中心に売りが広がった。FRBの積極的な金融引き締めがリセッション(景気後退)を招くとの懸念も根強く、一時680ドル超下げた。アナリストが投資判断を引き下げたスマートフォンのアップルは5%超下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに大幅反落し、6月16日以来の安値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。前日は英中銀(BOE)が一時的に長期債を買い入れると発表したことを受けて、英国債相場が大幅反発(金利は低下)したものの、1日で流れが反転し、この日の英国債相場は下落。米国債にも売りが波及した。
・原油先物相場は反落。一日を通して方向感のない値動きが続いたが、引けにかけては売りが優勢になったことで反落して引けた。メキシコ湾に大型のハリケーンが上陸していることや、ドルが欧州通貨を中心に売りが入ると、ドルで取引される原油先物は割安感から前日比でプラス圏に入る場面もあった。しかし、引けにかけて米株が下げ幅を広げたことで、世界的な景気減速懸念の高まりを嫌気した売りが頭を抑えた。
・金先物相場は反落。昨日大幅に低下した米長期金利が上昇したことで、金利のつかない金先物は売りが優勢だった。しかしながら、月末を前にロンドンフィキシング絡みで欧州通貨に対してドル売りが入ると、ドルで取引される金先物は割安感から買い戻しが入り下げ幅を縮小して引けた。