香港大引け:急反発、2週間ぶり高値 利上げ加速懸念が後退

休場明け5日の香港株式市場で、ハンセン指数は急反発。終値は前営業日比5.90%高の18087.97ポイントだった。中国企業指数は6.28%高の6224.61ポイント。メインボードの売買代金は概算で1054億6000万HKドル。


ハンセン指数は4日の米株式相場が大幅に続伸したことを受けて全面高でスタート。前場にじりじりと上げ幅を広げ、心理的節目の18000ポイントを上抜けた。後場は伸び悩んだものの、終値ベースで9月22日以来ほぼ2週間ぶりの高値を付けた。米労働省が4日発表した8月JOLTS求人件数が市場予想以上に減少し、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めの早期終了期待が高まった。各国中央銀行の利上げ加速に伴う世界景気の後退への警戒感が和らいだもよう。


ハンセン指数を構成する73銘柄のうち70銘柄が上昇した。ニット衣料大手の申洲国際集団(02313)が約14%高と7営業日ぶりに上昇。中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)とアリババ集団(09988)、保険大手の中国平安保険(02318)も反発。9月の新車販売台数が前年同月の2.5倍に達したBYD(01211)や、スポーツ用品の安踏体育用品(02020)と李寧(02331)が大きく買われた。一方、不動産株の碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)、医薬品株の石薬集団(01093)が下落した。


ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は7.54%高の3685.51ポイントと5営業日ぶりに大幅反発。BYDエレクトロニック(00285)、キングソフト(03888)、京東健康(06618)が急騰した。構成30銘柄のうち下落は小鵬汽車(09868)だけだった。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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