(5日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.64円(前営業日比△0.51円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.89円(▲1.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9884ドル(▲0.0102ドル)
ダウ工業株30種平均:30273.87ドル(▲42.45ドル)
ナスダック総合株価指数:11148.64(▲27.77)
10年物米国債利回り:3.75%(△0.12%)
WTI原油先物11月限:1バレル=87.76ドル(△1.24ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1720.8ドル(▲9.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲14.2% ▲3.7%
9月ADP全米雇用報告 20.8万人 18.5万人・改
8月米貿易収支 674億ドルの赤字 705億ドルの赤字・改
9月米サービス部門PMI改定値 49.3 49.2
9月米総合PMI改定値 49.5 49.3
9月米ISM非製造業指数 56.7 56.9
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。9月ADP全米雇用報告や8月米貿易収支はほぼ予想通りの結果となったが、9月米ISM非製造業指数が56.7と予想の56.0を上回ったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。24時30分前に一時144.85円と日通し高値を付けた。
ただ、政府・日銀による円買い介入への警戒感から節目の145円には届かなかった。前日の高値144.93円が目先レジスタンスとして意識された面もあり、NY午後には144.40円付近まで伸び悩む場面があった。
なお、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁はこの日、「市場は適切に機能しており、米連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制に向けて、断固として利上げを継続する」との見解を示したと伝わった。
・ユーロドルは3日ぶりに反落。欧州序盤に一時0.9995ドルまで買われる場面もあったが、前日の高値0.9999ドルや1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)がレジスタンスとして働くと失速した。予想を上回る米ISM非製造業指数を受けて米金利上昇とドル買いが進むと、23時30分前に一時0.9835ドルと日通し安値を更新した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時111.74まで上昇した。
・ユーロ円は6日ぶりに反落。ダウ平均が一時420ドル超下落するなど、米株式相場が軟調に推移した場面ではリスク・オフの円買い・ユーロ売りが強まり一時142.44円と日通し安値を付けた。ユーロドルの下落につれた売りも出た。ただ、引けにかけては142.99円付近まで下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。前日までの2日間で1500ドル超上昇したあとだけに、利益確定目的の売りが優勢となった。米長期金利の上昇も投資家心理を冷やし、一時420ドル超下げた。ただ、3万ドルを下回る水準では押し目買いなどが優勢となり、指数は上げに転じる場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。欧州債相場が下落した流れを引き継いで米債にも売りが先行。9月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことが分かると債券売りが強まった。
・原油先物相場は3日続伸。石油輸出国機構(OPEC)加盟国や他の主要産油国による枠組みOPECプラスが「日量200万バレル減産検討」との、昨日話題になり始めたニュースに関して「合意」の続報が入ってきた。同材料をいったん織り込み下押ししつつあったが、米週間原油在庫で取り崩し幅拡大が確認されると、相場は底堅さを持ち直した。
・金先物相場は4営業日ぶりに反落。予想を上回る9月米ISM非製造業指数を受けた米長期金利上昇から、ユーロなど主要通貨に対してドル買いが先行。米金利低下やドル安を支援に買われていた金相場に巻き戻しが入った。米重要景気指標の改善が、リスク回避資産とされる金を買う動きを弱めた面もあったようだ。