12日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に5営業日続落。終値は前日比0.78%安の16701.03ポイントだった。中国企業指数は0.65%安の5692.42ポイント。メインボードの売買代金は概算で1128億HKドルだった。
ハンセン指数は序盤に下げ幅を広げ、前引けにかけて下落率2%前後でもみ合い。11日のNY市場で米長期金利の上昇を受けてハイテク株が売られた流れを引き継いだ。後場に入り、中国本土相場が上昇するとハンセン指数も一時プラス圏に浮上。しかし前日割り込んでいた心理的節目の17000ポイントを超える水準では売りが出て、結局は下げに転じて終えた。終値ベースで2011年10月4日以来ほぼ11年ぶりの安値を連日で更新した。セクター別では公共事業と不動産・建設、必需消費財、コングロマリットが下落した半面、素材が上昇した。
ハンセン指数構成銘柄では、大型株のアリババ集団(09988)とHSBC(00005)が売られ、相場の重荷となった。本土中堅銀行の招商銀行(03968)、宝飾品販売の周大福珠宝(01929)、長江グループ系公益事業者の長江インフラ(01038)は大幅続落。不動産株の碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)の下げもきつい。一方、アルミ大手の中国宏橋(01378)と電気自動車大手のBYD(01211)が反発した。保険株のAIAグループ(01299)と中国平安保険(02318)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.27%安の3269.57ポイントと小幅ながら5営業日続落。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)、画像認識システムのセンスタイム(00020)、不動産業用ソフトウエアの明源雲集団(00909)が大幅に続落した。一方で中国半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)が9%超上昇。電気自動車メーカーの理想汽車(02015)と小鵬汽車(09868)も高い。