香港大引け:7日ぶり反発、一時17000ポイント回復 医薬品関連が高い

14日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日ぶりに反発。終値は前日比1.21%高の16587.69ポイントだった。中国企業指数は1.23%高の5629.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で1019億3000万HKドル。


ハンセン指数は前場に一本調子で上げ幅を広げ、ほぼ全面高の展開となった。前日終値は約11年ぶりの安値圏だった上、13日のNY株式相場が急反発したことで、幅広いセクターで買いが先行した。中国本土相場の上昇も地合いの改善につながった。ただ、後場に入って心理的節目の17000ポイントを上抜けると、利益確定売りが出て上昇率が縮小。結局、終値が始値を下回る陰線を引いて終えた。


ハンセン指数構成銘柄では、時価総額が大きいHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、美団(03690)が買われ、相場を支えた。医薬関連の上昇が目立ち、薬明生物技術(02269)と中国生物製薬(01177)、翰森製薬(03692)、石薬集団(01093)がそろって大幅高。不動産株の碧桂園服務(06098)と碧桂園(02007)は反発した。一方、取引所運営の香港証券取引所(00388)とカジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)が安い。食品・飲料株のバドワイザーAPAC(01876)と中国蒙牛乳業(02319)も売られた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.55%高の3206.63ポイントと7営業日ぶりに反発。キングソフト(03888)、京東健康(06618)、衆安在線財産保険(06060)が急上昇した。半面、電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)と理想汽車(02015)は続落した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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